WRC7冠王者のセバスチャン・オジエが、向こう数週間のうちに2022年スペックのトヨタ・ヤリス・ラリー1のテストを行う予定であると、WRC.comが報じた。オジエは、フル参戦の契約が終了する今季以降も、チームが成功を続けられるためのベストのプラットフォームを提供したいと考えているようだ。
オジエの2022年の去就については、依然として2022年ストーブリーグの中でも最も注目されている要素だ。オジエ自身はフル参戦で戦うことは考えていないことを明らかにしているが、来年、WRC史上初となるハイブリッド規定のトヨタ製ラリー1車両を、できるだけ速いマシンにしたいと考えている。
「どこかの段階で、あのマシンをテストすることになると思う。まずはこのマシンを試して、自分の経験をチームに活かしてもらえるようにしたい。自分のプランはまだ、このチームに残ることだからね」とオジエ。
「もちろん、チームには居心地の良さを感じているし、来年、自分が何をすることになっても、できる限りチームに協力したいと思っている」
オジエは2022年、トヨタと、WRCでのスポット参戦とル・マン参戦の可能性をミックスさせてのプランを示唆している。
「チームは現在(ラリー1マシンに関して)必死に作業を続けている」とオジエ。
「そして、どこかの段階で自分は間違いなくそのマシンをドライブすることになるが、カレンダーにはまだその日付は入っていない。もし自分が正しければ、これまでこのマシンをドライブしたのはユホ・ハンニネン(トヨタのテストドライバー)だけだと思うよ。新技術に関しては作業が山積みになっているし、ここからの6カ月、チームは2022年シーズンに向けた準備の山場を迎えるはずだ」
オジエは今季のWRCドライバーズ選手権で現在、37ポイント差をつけて首位に立っており、2番手にはエルフィン・エバンスがつけている。