スバルは、7月29日に新型BRZを発表した。初代モデルが登場した2012年以来のフルモデルチェンジとなる。すでに伝えられているとおり、トヨタGR 86と共同開発され、各メーカーの個性を際立たせるフィーリングを持たせるようなセットアップが施されている。
先代からの大きな進化点は、排気量を拡大した新型2.4L水平対向4気筒エンジンの搭載、スバルグローバルプラットフォームの開発から得たノウハウを活用したボディの再構築、ルーフおよびフード、フロントフェンダーの素材に軽量なアルミを採用することで重量増を徹底的に押さえ込んだ点などが挙げられる。ボディサイズは先代とほぼ同様(下記参照)となっている。
【新】
全長4265mm×全幅1775mm×全高1310mm(ルーフ高は1280mm)
ホイールベース2575mm
【旧】
全長4240mm×全幅1775mm×全高1300mm(ルーフ高は1285mm)
ホイールベース2570mm
また、ATモデルにはアイサイトを標準装備。プリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールが備わる。グレードは17インチタイヤの『R』と、18インチタイヤの『S』が用意され、価格は最も安いRの6MTで308万円(税込)からとなっている。
全日本ラリー選手権では、現在のクラス分けであれば86/BRZが鎬を削るJN3クラスに区分されることとなる。多少の重量増はあれど、ボディサイズはほぼ同じ。排気量で旧型に勝るGR86/BRZに乗り換えを検討している選手もいるだろう。投入時期も含め注目が集まるところだ。