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BRXが新規定に合わせた『プロドライブ・ハンターT1+』を開発、ダカールに参戦

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バーレーン・レイド・エクストリーム(BRX)は、2022年もプロドライブ・ハンターでダカールに参戦することを発表した。FIAが先日発表した新規定で、T1-Eクラスとともに新たに4輪トップクラスと位置づけられるT1+クラスに合わせてマシンを再設計した。この新規定は、T1クラスの4輪駆動マシンと2輪駆動マシンのパフォーマンスバランスを整えるために導入されたもの。

一新されたハンターはサイズが大型になり、現行の16インチのリム+32インチタイヤに代わり、17インチのリムに37インチのタイヤを履き、サスペンショントラベルは280mmから350mmに、全幅は2mから2.3mに広げられている。

こうした変更により、ハンターのドライブトレーン、サスペンション、ボディワークにも大幅な変更が必要となった。サスペンションジオメトリーを再構成しウイッシュボーンとダンパーが長くなり、17インチタイヤに合わせてブレーキも大型となった。タイヤ径が大きくなったことでドライブトレーンの負荷も増えたことから、ドライブシャフト、プロペラシャフト、デファレンシャルも改良したという。トレッドが広がったことでボディワークの半分近くが再設計となった新たなハンターは、新規定に合致させながらも独特の外観を保っている。

プロドライブは、この機会を活用してフロントガラスのサイズも大型にし、新たにプログラム可能なワイパーモーターを装着、ドライバーの視界向上につなげている。車載ジャッキも改良し、軽量かつ強化されただけでなく、より早く車体を上げられるようになり、電動ポンプを使えるようにしたことで安定感も加えられた。

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BRXのチーム代表、ガス・ベテリは「主催者が、バギーと4輪駆動のT1マシンとのレギュレーションの違いを解決してくれたことを非常にうれしく思う。タイヤが大型になったことで、ラフな路面でのアドバンテージが得られる」とコメント。
「デビュー戦となった今年のダカールでは本当に多くのことを学び、そのすべてをマシン改良につぎ込んだ。新しいハンターT1+は、格段にステップアップしたと確信している。1月に、優勝を目指してまたサウジアラビアを訪れることを楽しみにしている」

BRXは先週開催されたバハ・アラゴンでの参戦がT1規定マシンでの最後の参戦となり、セバスチャン・ローブとナニ・ロマがエントリー。11セクション中、8区間で最速タイムをマークし、ロマが総合5位、ローブが7位でフィニッシュした。

新モデル、ハンターT1+は現在、1台目が英国にあるプロドライブで製作中で、9月に初走行が予定されている。このマシンは、FIAクロスカントリー戦や2022年のダカールに参戦するカスタマーにも供給される。

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