今季のWRC、マニュファクチャラーズ選手権タイトル奪還に向けてランキングトップにつけているトヨタ。チーム代表のヤリ‐マティ・ラトバラは、シーズン後半戦に突入している中で圧倒的なリードを築いているのは、100%の決意で取り組む気持ちとチームワークのおかげだと称賛している。
現在トヨタは、選手権2番手で追うディフェンディングチャンピオンチーム、ヒュンダイに対し59ポイントのリードを築き、3年ぶりのタイトル獲得に向けて残り5戦を迎える。
「我々にとって重要なのは、チームスピリット」とラトバラ。
「チームの中では、全員が一丸となっていい形で作業に取り組んでいる。このように仕事ができるグループなら、ひとりひとりが100%で自分の仕事をすることができる。全員が100%の仕事をできれば、ミスもなくなる」
トヨタは今季ここまでの7戦で、第2戦アークティックを除くすべてのラリーで勝利を挙げている。ドライバーズ選手権ではセバスチャン・オジエが37ポイントのリードを築いて首位、2番手にもチームメイトのエルフィン・エバンスがつけており、トヨタ以外の最上位となるヒュンダイのティエリー・ヌービルは、オジエに52ポイント差の3番手。
「もちろんラッキーな部分もあった」とラトバラ。
「ヒュンダイのパフォーマンスが出ていることは分かっている。彼らは速い。我々も、常に彼らのパフォーマンスを上まわり続けることができたというわけではなかった。ただ、マシンを止めるようなトラブルを避け切ってきたんだ。シーズンの残りもこの流れを続けていかなくてはならない。次戦のベルギーではヌービルが強いであろうことは想像できる。彼も、今季初勝利がほしいだろうからね」