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WRCベルギー:参戦経験のあるブリーンはブレイクスルーのチャンスか

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRCイープル・ラリーベルギー(ターマック)。ヒュンダイのクレイグ・ブリーンはラリー2(旧R5)マシンでの参戦経験があるが、ここで悲願となる自身初のWRC優勝を飾ることができるだろうか。本人は、そうならない理由はないと考えているようだ。

ブリーンは2019年、前回開催のイープルラリーで(2020年は新型コロナウイルスにより開催キャンセル)総合優勝を飾っているが、並み居るラリー2マシン勢に打ち勝ったことが直接WRC第8戦で頂点に立つことと比較できないことは自覚している。

「この週末は、2019年の争いとはまったく異なる」と語るブリーンは、今回はヒュンダイi20クーペWRCでのエントリー。
「準備万端の世界トップドライバーたちとの争いになるんだからね。でも、経験があるというのは役に立つものだし、イープルは何度も参戦しているのでどんなイベントなのかは理解している。前回勝っているので、いいフィーリングを持って迎えることができるし、同じリザルトを再び収めることができれば夢のようだね」

「実現できるかって? できない理由はあるかな。いい戦いができるともちろん思っている。テストでどれだけ早くフィーリングをつかむことができるか次第だ。1日テストをしていろいろな面を確認してペースをつかむが、自分が勝てない理由はないよ」

ターマックラリーが盛んなアイルランドで生まれ育ったブリーンは、再びターマックに参戦できることに喜びを見せている。特に、ベルギーでWRCが開催されるのはこれが初めてだ。

「イープルは素晴らしいイベント。それに前戦のエストニアでは好成績(総合2位)を残したので、本当に楽しみにしている一戦だ。ティエリー(ヌービル)もイープルの参戦経験があり、彼の場合はワールドラリーカーで参戦している。自分はできるだけ早く自分の自信とマシンのフィーリングをつかめたらと思っている。ベルギーのステージはすごく独特で、他のターマックラリーとは全然違う。フラットで超高速で、直角のジャンクションが挟まってくる。それに、インカットも独特だ。アイルランドでは、ステージはもっとスムーズで標高も違う。イープルはイープル、ほかとは比較できない」とブリーン。

もしブリーンがベルギーで優勝することができれば、エストニアでのカッレ・ロバンペラに続き、2戦連続でWRC初ウイナーが誕生することになる。



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