2020年のジュニアWRCチャンピオン、トム・クリステンソンは、今週WRC2選手権にエントリーしているWRC第8戦イープル・ラリーベルギー(ターマック)では、事前にエントリーリストは確認せず、ライバルの顔ぶれが分からないままスタートすると明かした。
2020年のJWRCタイトルの特典として、WRCベルギーにMスポーツ・フォードからフォード・フィエスタ・ラリー2 MkIIで参戦するクリステンソンは、参戦までの数カ月はメンタル面での準備に重点を置いてきたという。
「WRC2のエントリーリストは見ていない。自分にはどうしようもないからね」と語るスウェーデン出身のクリステンソン。
「とにかく自分のパフォーマンスに集中して、体力的にも精神的にもベストの状態で走るだけだ」
WRCベルギーはJWRC第4戦を併催しており、今季はその後、10月のスペインを残すのみ。フォード・フィエスタ・ラリー4のワンメイクシリーズで争われる今季のJWRCはここまでの3戦を終えて、フィンランドのサミ・パヤリが4ポイントリードの首位に立っており、ラトビアのマルティン・セスクが追っている。3番手につける北アイルランドのジョン・アームストロングは、パヤリに15ポイント差となっているが、今回のベルギーでは、JWRCのエントリーは6台に留まっている。
(Graham Lister)