奴田原文雄が、スバル・インプレッサWRX STIのR4マシンで今シーズン、IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)に参戦する計画があると外紙が報じた。日本ではまだ正式な発表はされていないが、横浜ゴムのサポートでADVANカラーのインプレッサで数戦に参戦するようだ。
参戦ラウンドはまだ明らかにされていないが、R4レギュレーションの確定が昨年末にずれ込んだことで、マシンの開発が遅れていることから、早くとも5〜6月からの参戦になるのではないかと予想される。
IRCにはすでに新井敏弘が、同じくスバル・インプレッサWRX STI・R4で参戦すると発表されており、日本のトップラリーストふたりが揃って同じインプレッサで同シリーズに参戦することになる。
奴田原はこれまで主に三菱ランサーエボリューションでPWRC(世界プロダクションカーラリー選手権)や全日本ラリー選手権で活躍してきたが、三菱自動車のモータースポーツ活動縮小やWRCのタイヤレギュレーションの変更に伴い、海外でのラリー活動が難しくなっていた。そんななかでも、2010年には横浜ゴムのサポートでIRCバルム・ラリー(チェコ)に参戦しており、今年もIRC参戦を目指して調整をすすめていたようだ。
取材に対して奴田原は「(IRCには)行く方向で考えています。マシンについてはまだ言えませんが、できるだけ出られるように頑張りたいです」とコメントした。詳しくは横浜ゴムのモータースポーツ体制発表会で明らかになると思われる。