イープル・ラリーベルギー、デイ2終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。ドライバーズ選手権リーダーとしてフルターマックラリーのベルギーを迎えたオジエ。先頭走行の利を得ることができなかった初日から一転、この日は予想以上にグリップの上がった2ループ目で巻き返しを図り、3〜5番手にトヨタ勢が並ぶ中、具体的な秒差を挙げてポディウム圏内を狙っていることを隠さなかった。
(カッコ内は順位の前日比)
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■ティエリー・ヌービル/総合首位(=)
「今日もうまくコントロールしてトラブルのない1日になったので、満足しかない。パンクやそのほかのトラブルを避け切り、ベストタイムも重ねることもできた。唯一、ジャンクションを直進した場面はあったが、それでもロスは0.5秒だけだった。 いい意味で安定したリズムで状況をコントロールしようと決めた。マシンのハンドリングもいいし、母国でのイベントを楽しんでいる。ラリーの山場を越え自分たちはうまく乗り切ったが、まだ1日残っていることも意識している。ここまでとはまったく違うステージなので、まだ決着はついていない。クレバーにならなくてはいけないが、いい1日にできることを願うよ」
■クレイグ・ブリーン/総合2位(=)
「スタートからフィニッシュまで、とてもいい日だった。ミスをしないように努めていたし、自分たちが出せたペースにも満足している。ペースだけでなく、それをコントロールすることもできた。またひとつ大きく前進することができた。マシンのフィーリングもいいので、2台で1−2フィニッシュすることが重要になる。明日のスパは走行距離はそれほどないが、ミスの許される余地がない。選手権争いで後押しするためにも、今の順位を守らなくてはならない」
■オィット・タナック/総合6位(↓)
「今日も新しいステージが登場したので、それを走り切って知識を得ることが重要だった。今の段階でできる限りの内容になった。残念ながら1ループ目でパンクに見舞われてしまい、まだ10km残っていたので、タイヤを交換することを決めタイムをロスした。自分たちにとって新しいイベントなので、このラリーを学ぶことが重要だ。どれほど過酷なのかを体験できたし、驚くこともたくさんある。いいステージだし、特に2ループ目でグリップが高くなるとフィーリングは良くなる」
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■エルフィン・エバンス/総合3位(↑)
「午前中は昨日よりも、すべてがかなりいい形で機能していたが、その後は少し浮き沈みがあった。全体としては、昨日から前進できたと言える。短いステージではタイムをロスしたのは理想的ではないが、明日は接戦になるということ。全力を尽くして戦うことを楽しみにしている。ステージは両方ともいろいろな性格がミックスされていて、たくさんのことが待っているから、どのセクションでも機能するセッティングを決めることが必要だ」
■カッレ・ロバンペラ/総合4位(=)
「今日は本当によかった。ルーズグラベルの多い場所からカットで泥が少し多く掻き出されている場所もあり、自分はまだそういった場所の対応を学ばなくてはならないと思う。最終ステージのようにクリーンなら、自分たちは本当にいいペースが出せていたからね。経験が少ない中でチームメイトと張り合うことができて本当にうれしいし、すごく接戦になっている。明日のステージはまったく違うスタイルなので興味深い展開になるし、スパのサーキットを走れるのはうれしい」
■セバスチャン・オジエ/総合5位(↑)
「自分的には、今日は昨日と同じような傾向だった。1回目の走行ではグリップがすごく低かったが、2回目は驚くほど高かった。そうなればコーナーで速度を上げることができるので楽しめる。1回目の走行でかなりタイムをロスしたのが残念だが、少なくともまだ戦いに残っている。4.3秒は大きな差ではないので、明日はいい走りに努めなくてはならない。その上で結果を待つ」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■ガス・グリーンスミス/総合61位(↑)
「昨日はコースオフして残念な結果になってしまったので今日は強く戦わなくてはならなかったし、ステージやこのラリーについて学ぶために今日できることはすべてを尽くした。これまでWRCで見てきたどのイベントとも違う性格だ。今日は電気系のトラブルが数回あり、思うように全力で攻め切ることが難しかった。ここの試練は本当に厳しいからね。ミスの許される余地はないし、過去にここで参戦した経験がない者にとっては、とにかく学ぶことが多い。今日、進展の兆しがあったことも励みになる」