WRCイープル・ラリーベルギーで、母国初回のWRCを制したヒュンダイのティエリー・ヌービル。表彰式では、ベルギーを代表するレジェンドドライバー、ジャッキー・イクスから優勝トロフィーを受け取る姿が話題となった。ヌービルはその後の記者会見で、長年にわたってイクスから常に激励してもらっていたことを明かし、最終日前夜にも絵文字やフレームなどを盛り込んだメールを受け取っていたエピソードを話した。
この記者会見では代表質問に続いて、記者席から英国オートスポーツUK誌のトム・ハワード氏がヌービルに向けて「これでWRC14勝だが、今回の勝利はどこに順位づけできるか。ベルギーのレジェンド、ジャッキー・イクスから優勝トロフィーを受け取った気分は」と質問。
これに対しヌービルは「いい気分だ。本当にほしかった勝利だ。選手権争いのためにも重要だ。エルフィンやセバスチャンよりも多くポイントを獲得することができた。いい週末だった。優勝しただけでなく、タイトル争いでの差も詰めることができた。そして、チームとしても1-2フィニッシュだ。誰も自分たちが勝つと予想していなかった勝利もあった。最後の最後まで争ったので、そうした勝利も自分のキャリアのハイライトのひとつ」と答えた。さらにイクスとの関係について
「ジャッキーとは、もう10年以上の知り合いになる。いつも自分にメッセージを送ってくれる人のひとりだ。昨晩も、絵文字やフレーム、いろいろな素材をたくさん使ったメッセージを受け取った。彼は自分のことを信じてくれていたし、そのためにここに来てくれていると分かっていたので、自分は『明日会いましょう』と返信した。彼はそれが何を意味しているのかを分かってくれていたよ」と逸話を明かした。