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WRCベルギー:WRC2はヤリ・フッツネンが制す。i20 Nラリー2はデビューウイン

©Hyundai Motorsport GmbH

WRC第8戦イープル・ラリーベルギー(ターマック)のWRC2は、ヤリ・フッツネンがヒュンダイi20 Nラリー2の実戦デビューで勝利を飾った。

ラリー序盤は、フッツネンのチームメイトで同じくi20 Nラリー2の実戦デビューを託されたオリバー・ソルベルグがペースを見せ選手権トップで初日を終えた。一方のフッツネンは、金曜日と土曜日にパンクに見舞われ、ソルベルグに4分近く遅れて最終日を迎えた。しかし戦況は最終日に一変する。ここまで首位を守り続けていたソルベルグのi20 Nラリー2が、電気系のトラブルに見舞われ始動できなかったのだ。修復が不可能だったことからソルベルグはここでラリーを終えることになってしまった。ソルベルグはすでに、前日土曜日に設定された8SSのほとんどでパワーステアリングが使えない状態で、我慢の走行を強いられていた。

Hyundai Motorsport GmbH

最終日の終盤はフッツネンもソルベルグと同じトラブルに見舞われていたが、なんとかそのまま走り切ることに成功。ライバルの不運が重なったこともあって今季2勝目にこぎつけ、ヒュンダイにもi20 Nラリー2のデビューウインをもたらした。

「楽なラリーではなかったし、思うようには進まなかった」とフッツネン。
「オリバーのことは残念だが、マシンをフィニッシュまで運ぶことができてハッピーだ」
ヒュンダイ勢は、ティエリー・ヌービルの母国ラリーとなったこのイベントで今季初勝利を飾っており、2部門での優勝を果たした。

Hyundai Motorsport GmbH

WRC2勢にはリタイアが相次ぎ、フッツネンのほかに完走したのはニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)のみ。そのグリアジンは初日に側溝にはまってデイリタイアを喫したが、土曜日に再スタート。その後はクラストップタイムを連発した。しかし、スパ・フランコルシャンが舞台となった最終日は原因不明の電気系トラブルに見舞われながらの走行となり、フッツネンから44分近く遅れてのフィニッシュとなっている。

Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

Mスポーツ・フォードにとってはWRカー勢とともにラリー2マシン勢も厳しい展開となり、テーム・スニネンが土曜日午前にメカニカルトラブルでリタイア。チームメイトのトム・クリステンソンは初日にクラッシュを喫し、早々に戦線を離脱している。

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この結果、選手権争いではこのベルギーをスキップしたアンドレアス・ミケルセンが依然として9ポイントのリードで首位に立っており、おなじく今戦にはエントリーしなかったマッズ・オストベルグが2番手につけている。

WRCベルギー WRC2最終結果
1 J.フッツネン(ヒュンダイi20 Nラリー2) 2:51:32.9
2 N.グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +43:59.3



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