8月27〜29日に開催されるERC第4戦チェコラリー・ズリン(ターマック)は、今回が50回目を数えるチェコの名門ラリーだ。このイベントをこれまで8回制し、2015年から5連覇中(2020年は開催キャンセル)のチェコの絶対王者、ヤン・コペッキーだが、今回は厳しい戦いになるかもしれないと予想している。
2013年にはERCタイトルも獲得しているコペッキーではあるが、今年のズリンは当然のように優勝できるとは考えていない。
「目標は優勝だが、楽にはいかない」と語るコペッキーは、長年シュコダをドライブしており、シュコダ・モータースポーツが来季から投入する新型ファビア・ラリー2のテストドライバーも担当している。
「今はそれほど頻繁にラリーには参戦しておらず、チェコ国内とハンガリーに数戦程度。WRCやERCには参戦していないので、これまでよりも難しくなる。それでも、対等のペースで走れることを願っているよ。チームの準備は整っているはずだし、自分たちもそうであると信じている」
コペッキーは、変わりやすいコンディションになる可能性も懸念要素に挙げている。
「このイベントはドライの時は難しいが、雨が降るとさらに難しくなる。非常にスリッパリーになるし、cm単位でグリップが変化するからね」とコペッキー。
「もちろん、天気が安定していた方が自分には楽。ドライなのか雨なのかは構わない。でも、天候が変わりやすいとトリッキーになることがある。特にタイヤ選択だね」