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チェコが将来のWRCカレンダー入りに名乗り

©FIAERC / Nuno Antunes / DPPI

将来のWRC開催に向けて、チェコが名乗りを挙げた。チェコでは先週、同国最大のラリーイベントであるERCチェコラリー・ズリンが50回目の開催を終えたばかりだが、会期中にはチェコのASNであるACCRの会長を務めるヤン・ストビチェクとともに、FIA総裁候補でワールドカウンシルメンバーのモハメド・ビン・スライエムが現地を訪れていた。ビン・スライエムはMスポーツ・ポーランドが製作したフォード・フィエスタ・ラリー3でいくつかのステージを走行、その際はストビチェクがコ・ドライバーを務めた。地元の記者に問いかけられた際、ストビチェクはWRCに対する願望を隠さなかった。

チェコラリー・ズリンは2005年にWRC候補イベントとして開催された過去をもつ。チェコ側の情報筋によれば、「FIAはクロアチアやエストニアのような国をWRCに加えようと模索してきたし、より大きな市場で大きなイベントを開催することを検討している。1989年にチェコラリー・ズリンに参加する予定になっていたもののスタートはできなかったビン・スライエムだったが、常々、いつかチェコに戻ってくると語っていた。今回のラリーではそれが実現したわけだが、その理由だけのためにチェコを訪問したとは思えない」ということだ。

中東ラリー選手権で14回タイトルを獲得しているビン・スライエムは「(今回ズリンを訪れたことには)たくさんの理由がある。自分はラリーの人間だし、ラリーだけでなく、この美しい国を見てほしいと招待を受けた。ラリーで走るといい思い出が蘇ってくるし、今の自分の生活はモータースポーツによって形成されたものだ」と語った。

FIAERC / Jorge Cunha / DPPI

今年の年末、ジャン・トッドからFIA総裁の任を引き継ぐ意志はあるのかという問いに対しビン・スライエムは、「FIAの総裁になりたいと願っていることは秘密でもなんでもない。トッド氏はFIAに大きく貢献してきたが、彼の任期はまもなく終わり、新しい世代、新しいチームに変わらなくてはならない。自分はモータースポーツに大変お世話になったので、恩返しをする時がきた。先は長いが、時間は短くもある」とコメントしている。
(Graham Lister)



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