WRC第8戦イープル・ラリーベルギー(ターマック)ではSS3で大クラッシュを喫したMスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーだが、来季のWRCから導入されるハイブリッドのラリー1規定マシン、フォード・プーマ・ラリー1のテストに参加したことが「クラッシュから立ち直りやすくなった」とwrc.comに語った。
フルモーはWRCベルギーでのアクシデントで足を負傷。この時に受けた衝撃は、24Gと見られている。その後フルモーはフランス、先週はイタリアのサルディニア島で2022年スペックのプーマをドライブした。
「もちろん路面はベルギーとは違うが、クラッシュの後に競技レベルの速さでマシンをドライブすることは、ペースを取り戻すためにもいいことだった」とフルモー。
「このテストでは、なんのプレッシャーもなくかなりの距離を走ることができたし、たくさんのことを経験し、学ぶことができた」
「心底、このプーマ・ラリー1をドライブすることで、たくさんの喜びを感じられる。フルハイブリッドになった時のマシンのフィーリングは信じられないよ、本当にいいペースなんだ。ハイブリッドについては、ほかのドライバーと同じようにまだ勉強している部分があるが、この戦略に関わる作業は本当に興味深いし、慣れてきたらいろいろ試したい。とても新しい分野だし、来季はまた違った興味深いチャレンジになる」
サルディニア島で行われたテストには、チームからWRCにフル参戦するガス・グリーンスミス、テストドライバーのマシュー・ウィルソンも参加した。
「マシューと一緒に作業できる機会があるのは本当に素晴らしいよ」とフルモー。
「本当に経験が豊富だし、たくさんのマシンに乗ってきた。一緒に行う作業はとてもうまく行っていると思うし、彼のアドバイスを共有できるのはとてもいいこと。チームとして仕事をしながら、同じ方向にプッシュしている感じだ」
一方、テーム・スニネンがチーム離脱を電撃発表したことで、今季WRCの残り4戦にWRカーで参戦できるチャンスが広がったことについて気持ちを問われるとフルモーは明確に語った。
「自分は自分のキャリアのことに専念して、チームとともにできる最善を尽くしている。自分にとって、WRカーやプーマ・ラリー1に乗ることができるのは、いつだって素晴らしいものだし自分が経験を積むことにつながる」