WRCギリシャ事前情報:シリーズ屈指の難関ラフグラベルラリーが8年ぶり開催 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCギリシャ事前情報:シリーズ屈指の難関ラフグラベルラリーが8年ぶり開催

©FIA

今季のWRCは、第9戦アクロポリス・ラリーギリシャで、再びラリー界の名門イベントをカレンダーに迎える。

WRC戦がギリシャで開催されるのは2013年以来。それまでアクロポリスはWRCが創設された1973年以来、毎年カレンダーに入っており、石だらけのステージと高い気温が組み合わさる極めて過酷な道として知られてきた。

現在、ドライバーズ選手権で首位に立つトヨタのセバスチャン・オジエは2011年にアクロポリスラリーを制しており、今年は選手権リードを38ポイント築いて今大会を迎える。チームメイトで選手権2番手に続くエルフィン・エバンスは、前戦イープル・ラリーベルギーでは母国での初開催イベントで勝利を飾ったヒュンダイのティエリー・ヌービルに同ポイントで並ばれている。選手権では、カッレ・ロバンペラ(トヨタ)、オィット・タナック(ヒュンダイ)が続いており、ギリシャ初日はこの順番でステージをスタートする。選手権6番手につける勝田貴元は、コ・ドライバーのキートン・ウィリアムズが、家庭の事情により急遽帰国を余儀なくされたことから、レッキは終了したもののスタートは見送ることになった。

ヒュンダイのサードカーを駆るのはダニ・ソルドで、ピエール‐ルイ・ルーベもi20クーペWRCで参戦するが、2Cコンペティションからのエントリーとなる。Mスポーツ・フォードはガス・グリーンスミス、アドリアン・フルモーに加え、ギリシャのジョルダン・セルデリディスが母国ラリーでフォード・フィエスタWRCのステアリングを握る。

WRC2部門は9台がエントリー。トク・スポーツから参戦する選手権リーダーのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)は、選手権3番手につけるチームメイトのマルコ・ブラシア、11ポイント差の2番手で追うTRT WRTのマッズ・オストベルグ(シトロエンC3ラリー2)とのバトルに挑む。モビスポーツのニコライ・グリアジンは、このイベントからマシンをフォード・フィエスタ・ラリー2にスイッチする。

WRC3部門は8台がエントリー。フランスのヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)は45ポイントの大差を築いて首位に立っているが、2番手で追うポーランドのカエタン・カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)はERCとして開催されたアクロポリスラリーで2回勝利を飾っている。2009年にクラス優勝を果たした地元ギリシャのランブロス・アタナソウラス(ヒュンダイi20 Nラリー2)も侮れない存在となりそうだ。

■ラリールート

TOYOTA

9月9日木曜日の午前、ラミアに設置されるサービスパーク近郊でシェイクダウンを行った後、ラリーは首都アテネのアクロポリスでセレモニアルスタートを行い、シンタグマ・スクエア周辺の市街地ステージが開幕SSとなる。金曜日は、西部に移動しペロポネソス半島にステージが設定さるが、この日は日中サービスは行われない。Aghii Theodoriは、Loutrakiを挟んで2回走行。ルートラキにはタイヤフィッティングゾーンが設置される。その後、Thiva、Elatiaを走行しながらラミアに戻る。イベント最長の土曜日は、計6SSが設定。イテアでのタイヤフィッティングゾーンを挟み、2SSを2ループした後、EleftherohoriとPavlianiを走行。ラミアでのサービスを挟み、再びEleftherohoriに挑む。日曜日に設定されるのは3SS。イベント最長ステージ、33.2kmのPyrgosのほか、Tarzanは2回走行し、短縮された2回目はパワーステージに指定されている。

■ラリーデータ
開催日:2021年9月9-12日
サービスパーク設置場所:ラミア
総走行距離:1285.85km
総ステージ走行距離:292.19km(SS比率22.72%)
総SS数:15

■開催選手権
WRC
WRC2
WRC3

■マニュファクチャラーズ選手権ノミネートドライバー
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
セバスチャン・オジエ(#1)
エルフィン・エバンス(#33)
カッレ・ロバンペラ(#69)

[ヒュンダイ・シェル・モビスWRT]
ティエリー・ヌービル(#11)
オィット・タナック(#8)
ダニ・ソルド(#6)

[Mスポーツ・フォードWRT]
ガス・グリーンスミス(#44)
アドリアン・フルモー(#16)
ジョルダン・セルデリディス(#9)



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