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WRCギリシャ:異例の天候でドライバー勢は困惑

©Hyundai Motorsport GmbH

2013年以来のWRCとなるアクロポリス・ラリーギリシャは、9月9日、首都アテネで開幕を迎えたが、レッキ、シェイクダウンはともにウエットコンディションとなり、ドライバーたちは戦略に向けて悩みの種をさらに抱えることになりそうだ。

ラミアを拠点とする今回のWRCギリシャは、初秋の日差しの下で開催されるものと期待されていた。しかし、9月6日にスタートしたレッキでは、豪雨や霧に見舞われるなど大方の予想を覆すコンディションとなり、クルーの作業にも大きな影響を与えた。

ACROPOLIS RALLY

9月9日には首都アテネでセレモニアルスタートに続いて、近郊に設定された0.98kmの市街地ステージの走行が行われたが、クルーたちが気になるのは、丘陵地や山岳に設定される本格的なステージ走行が始まる金曜日の空模様だった。

WRC前戦イープル・ラリーベルギーの勝者、ヒュンダイのティエリー・ヌービルは「正直、ものすごくマディ。コンディションがどのようになるのかまったく分からないので、今は語れることはあまりない」と語っている。
「レッキでは、金曜日のステージはドライだったが、それ以外はウエットなんてものじゃなかった。すごくマディで、これがドライになるのか誰も見当がつかなかった。このままなのか、どんなコンディションになるのか。みんな分からない」

Hyundai Motorsport GmbH

チームメイトのダニ・ソルドも「ものすごくチャレンジング。こんな感じだから、いずれにしても慎重に行かなくてはならない。まるでウェールズのようで、本当に、本当にスリッパリーだからね。正直、金曜日のステージはまだドライだったから大丈夫だと思う。でも、残りはレッキではものすごくマディだった。雨が止めば多少はドライになると思うが、普通のドライのようにはならないと思う」

トヨタのエルフィン・エバンスは、天気がどうなろうとアクロポリスは今まで以上にタフになると明かした。
「どちらにしても、いろいろな意味でチャレンジングになると思う」とエバンス。
「ラリー全体を見ても以前とは違うステージがたくさんあるから、新しいペースノートをたくさん書かなくてはならなかった。土曜日は山場になる。ループの最初はかなりテクニカルなステージで、これを2回走行する。でも、もちろん霧やらいろいろ重なって最悪のコンディションでレッキをしているから、判断はしやすい。この難しいコンディションで新しいノートを書かなくてはならなかったことは、ラリーが始まればさらに試練になるかもしれない」

Toyota Gazoo Racing WRT



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