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WRCギリシャ:トヨタのカッレ・ロバンペラがシーズン2勝目を獲得

©TOYOTA

WRC第9戦ギリシャはすべての競技日程を終えて、トヨタのカッレ・ロバンペラが後続を大きく引き離して優勝した。ロバンペラは第7戦エストニアに続きキャリア2勝目。2位にはヒュンダイのオィット・タナック、3位はトヨタのセバスチャン・オジエが入っている。

この日はSS13〜SS15の3SS、SS距離69.25km。ラミア西部の山間部エリアが舞台となる。降雨により一部の路面はマディに。最終のパワーステージで使うタイヤも考慮に入れた選択が必要になる。各ドライバーとも、ソフトタイヤを中心とした組み合わせで出走した。内訳は下記のとおり。

ソフト6本
ダニ・ソルド

ソフト5本
ティエリー・ヌービル/オィット・タナック

ソフト4本+ハード2本
ピエール‐ルイ・ルーベ/ジョルダン・セルデリディス

ソフト3本+ハード2本
セバスチャン・オジエ/ガス・グリーンスミス

ソフト2本+ハード3本
エルフィン・エバンス/カッレ・ロバンペラ/アドリアン・フルモー

HYUNDAI


オープニングステージのSS13を制したのはロバンペラ。SS2番手のタナックは電気系統に不調を抱えており、14.1秒遅れでフィニッシュした。これで両者の差は44.9秒にまで拡大することに。SS3番手は、タイヤ選択をミスしたと語るオジエ。このSSだけでロバンペラから28秒、タナックからも13.9秒秒遅れてしまった。このSSに向かうロードセクションでは、ヒュンダイのルーベがメカニカルトラブルでリタイアしたほか、Mスポーツ・フォードのフルモーもスパークプラグ交換のため18分遅れでスタート。フルモーはこれにより3分のペナルティを科されている。

続くSS14はラリー最長の33.20km。ここでベストタイムをマークしたのはワイパー不調のタナック。これで総合3番手オジエとの差を32.4秒に拡大し、2位以上でのフィニッシュに向け足場は固まった。そして迎えた最終SS、リバースオーダーでコースインしていく上位陣はほぼ全車がソフトコンパウンドでのアタックだ。ここで6番手スタートのエバンスが8分36秒0という暫定ベストタイムをマーク。オジエ、タナックとも、エバンスのタイムを上まわることなくフィニッシュラインを越え、それぞれ3位以上、2位以上を確定させた。

上位陣最終走者のロバンペラは最終SSでもアクセルを緩めることなくアタック。見事にエバンスのタイムを1.2秒上まわる一番時計をたたき出してフルポイントを獲得、完璧な形で自身2勝目を手中に収めた。

これで総合順位はロバンペラ、タナック、オジエというオーダーに。パワーステージはロバンペラ、エバンス、オジエ、ヌービル、タナックというトップ5がボーナスポイントを得ることとなった。

M-SPORT


第9戦までを終えて、ドライバーズランキングはオジエが180点で首位を快走。エバンスが136点で単独2番手となり、ヌービルが130点で続く。ロバンペラは129点で4番手。マニュファクチャラーズランキングはトヨタ397点、ヒュンダイ340点、Mスポーツ・フォードが153点、ヒュンダイ2Cは変わらず44点となっている。

次戦は10月1日〜3日に開催されるラリーフィンランド。2019年以来の開催で、毎年恒例の夏から秋へと季節を移す。最高気温は10度前後になると見られ、例年とはまた違った風景の中での戦いとなりそうだ。今回は参戦が叶わなかったが、地元とも言える勝田貴元の活躍にも期待したい。

WRCギリシャ 暫定結果
1. K.ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC) 3:28:24.6
2. O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC) +42.1
3. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +1:11.3
4. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +3:01.0
5. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +5:45.0
6. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +6:42.7
7. A.フルモー(フォード・フィエスタWRC) +6:54.4
8. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +8:41.1
9. A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +9:02.5
10. M.ブラシア(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +9:19.2



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