9月12日にフィニッシュを迎えたWRC第9戦アクロポリス・ラリーギリシャ、WRC3部門トップでフィニッシュしたヨアン・ロッセルだったが、イベント後の車検でシトロエンC3ラリー2のフロントサブフレームの重量超過が発覚、失格となった。
審査委員会の決定によれば、イベント後の車検で計測されたこのフロントサブフレームの重量は12950g。最大重量は12857.25gと定められており、これを超過していた。ロッセル車に装着されていたこのサブフレームは、6月のサルディニアでも重量超過が見つかっている。シトロエンレーシングには、3万ユーロ(約390万円)の罰金が科され、うち1万5000ユーロは、シーズン末までに同様の違反を起こした場合に適用される。
チームマネージャーのバンサン・デュシェはスチュワードに対し、ギリシャで使用したサブフレームはイタリア後に2回計量し、いずれも規定内の重量であったこと、新品のパーツで、スペアパーツも使用していなかったと説明。同じ部品が、今回なぜ重量超過になったのかについては、説明ができなかった。
審査委員会の決定によれば、ラリーイタリア以降、当該コンペティターのすべてのサブフレームをチェックし、うち3つが規定に合致せずサプライヤーに送り戻されたという。ギリシャで使用されたパーツは、イタリアで計測を行ったことからチェックされていなかった。
シトロエン・レーシングのエンジニア、ダミアン・アルボナーは、サブフレームのサプライヤーに対し、すべての製品を計量してからカスタマーに送るよう指示したと語り、審査委員会は、部品が適合しているかどうかは競技者の責任であると判断した。
ロッセルは控訴の意向を表明しており、今後数週間以内に聴聞が行われる。
シトロエン・レーシングにはさらに、ロッセル車のリヤブレーキのクーリングファンが公認書類と合致していなかったとして、3万ユーロの罰金を科された。うち2万5000ユーロは、シーズン末までに同様の違反を起こした場合に適用される。