マーカス・グロンホルム「カッレはフィンランドで勝てるだけのタフさを備えている」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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マーカス・グロンホルム「カッレはフィンランドで勝てるだけのタフさを備えている」

©Toyota Gazoo Racing WRT

元WRCチャンピオンで、WRCラリーフィンランドでは通算7勝を飾っているマーカス・グロンホルムは、今季、WRC最年少勝利記録を更新した同郷のカッレ・ロバンペラについて「WRCの母国ラリーで勝てるほどのタフさを備えている」と語った。一方で、フィンランドのファンに向けては、この若手にプレッシャーを負わせすぎないようにと呼びかけた。

WRCフィンランドが開幕する10月1日に21回目の誕生日を迎えるロバンペラは、7月に開催された同じく高速グラベルラリーのWRCエストニアで自身初のWRC勝利を飾っていることから、ユバスキラを拠点とするWRCラリーフィンランドでも優勝候補のひとりに挙がっている。またトヨタ・ヤリスWRCのワークスカーをドライブするロバンペラは、9月に開催されたWRCギリシャでも圧勝を飾っており、2017年のエサペッカ・ラッピに続くフィンランド人による母国ラリー初勝利への期待が高まっている。

「もちろん、彼にとってラリーフィンランドにWRカーで参戦するのは今回が初めて。このマシンでは信じられないほどの速度が出るイベントだ」とグロンホルム。
「しかし、彼はとてもいいドライバーだし、今はドライバーたちはたくさん動画を観てステージの様子を知るチャンスがあり、学ぶのも早い。自分たちの時代には動画もiPadも、何もなかったからね!」

「フィンランドではカッレが勝つことをみんなが期待しているので、彼が周囲からのプレッシャーにうまく対応することができれば、勝つことができるだろう。でも、あのマシンでのフィンランド参戦はこれが初めてだということを忘れてはならない。周囲が彼の平穏を保ちプレッシャーをかけなければ、きっと彼はできる」

Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

今回のラリーフィンランドは会期が秋になり気温も低く、雨の可能性も高いことがロバンペラに影響するかという問いに、グロンホルムは年下の同胞には何の影響もないと断言した。

「彼は対応する。問題ないよ」とグロンホルム。
「私はかなり自信をもって、彼がトップに立つだろうと言える。彼は前戦ギリシャで、プレッシャーに対応できることを示している。大差をつけたし、パワーステージでも全員に打ち勝った。その必要はなかったが、彼はあのステージを獲りたかったんだ。自分の見方では、これは彼がタフであることの兆候だし、彼が世界チャンピオンになるとかなり確信している」

WRCタイトルを2回獲得しているグロンホルムは2007年末にフル参戦から退いているが、ラリーフィンランドの通算勝利数はハンヌ・ミッコラと並んでの最多を誇る。

ロバンペラのラリーフィランド参戦は、今回が3度目だがWRカーでの参戦は初めて。期待の大きさに屈することなく、楽しもうと決意していることをチームリリースでも明かしている。ロバンペラは、今年開催70回目を迎えるラリーフィンランドが拠点とするユバスキラ在住。7月のWRCエストニア(グラベル)で初勝利を挙げた後、続くWRCベルギー(ターマック)で3位、さらに前戦のアクロポリスを圧勝するなど、ここ3戦で調子を上げている。
(Graham Lister)



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