ERC第6戦ラリーセラス・デ・ファフェ・フェレグエイラス(ポルトガル、グラベル)は競技最終日の10月3日、レグ2に設定された4SSを2ループする8SS、83.66kmのステージを走行し、アンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)が優勝。ポルトガル2連戦を制し、選手権争いでのリードをさらに広げた。
トクスポーツWRTから参戦するミケルセンは、4.4秒差の2番手につけるアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3ラリー2)とこの日も接戦を展開。2本目を終えた時点で両者の差はわずか0.7秒にまで縮まった。しかし、午後のループに入るとメカニカルトラブルに見舞われたルキヤナクがスローダウン。一方、トラブルフリーで走行を続けるミケルセンは、名物のペドラ・センタダのジャンプで有名なラメイリンハもクリーンに走り切り、ルキヤナクを2分以上引き離して優勝。タイトル争いでは71ポイントのリードを握っており、今季は残すところ2戦となっている。
「(選手権争いは)とてもいい感じになっているようだ」とミケルセン。
「最後までアレクセイと戦えなかったのは残念だが、この週末の内容にはとてもハッピー。本当に難しいコンディションで、特に昨日は大変だった。エリオット(エドモンソン、コ・ドライバー)もトクスポーツも、素晴らしい仕事をしてくれた。マシンは週末を通してとても信頼性があり、ドライブが楽しかったし最高の経験だった。自分たちもトラブルを避け切り、クレバーな走りをして必要な時にはプッシュした。今週はお手本どおりに勝利を収めたよ」
一方、右フロントのドライブシャフトが破損したルキヤナクだったが、総合2位の座は死守。ポルトガル選手権勢のアルミンド・アラウジョ(ファビア・ラリー2 Evo)、ブルーノ・マガラエス(ヒュンダイi20 Nラリー2)が3位、4位で続いた。また前日7番手で折り返したラリーチーム・スペインのニル・ソランス(ファビア・ラリー2 Evo)が5位に浮上してのフィニッシュを飾っている。
一方、前日最後のステージでクラッシュを喫したチームMRFタイヤのダニ・ソルド(ヒュンダイi20 R5)は、この日を再スタート。ステージウインを4本奪取し、貫録の速さを見せつけ総合12位でフィニッシュした。
ERC2では、スズキ・モーター・イベリカのハビエ・パルド(スズキ・スイフトR4lly S)が、先日からのリードを守って4連勝。タイトルに大きく前進した。ERC3は前日首位のベップ・バサス(プジョー208ラリー4)がポジションを守り切って部門優勝を飾り、クラッシュを喫した前戦アゾレスラリーでの雪辱を果たした。
ERCの次戦、第7戦ラリーハンガリー(ターマック)は10月22〜24日に開催される。
ERCファフェ 最終結果
1 A.ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) 1:23:20.8
2 A.ルキヤナク(シトロエンC3ラリー2) +2:01.8
3 A.アラウジョ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +2:38.9
4 B.マガラエス(ヒュンダイi20 Nラリー2) +3:07.4
5 N.ソランス(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3:41.4
6 N.ヘルチグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +4:07.0
7 E.カイス(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +4:24.2
8 Y.ボナート(シトロエンC3ラリー2) +4:57.0