2022年にトヨタに加入し、セバスチャン・オジエとマシンをシェアするプログラムが発表されたエサペッカ・ラッピだが、その参戦数は相当数になると見られている。
2019年にトヨタを離脱したラッピは先週、チームへの復帰を発表。同時に、オジエはスポット参戦となり、ジュリアン・イングラシアが2021年いっぱいで現役を引退することに伴い、コ・ドライバーにはバンジャマン・ベイヤを迎えることも明かされた。トヨタのチーム代表、ヤリ‐マティ・ラトバラは、すでにオジエは自分が出やすいラリーを選ぶことを示唆しており、1月のラリーモンテカルロへの参戦は確実視されているが、それ以降も参戦が4戦を超えることはなさそうだ。2022年のWRCは計13戦が予定されていることから、ラッピがWRCでハイブリッド版の新規定、ヤリスのラリー1マシンをドライブするのは8戦に上ると見られる。
「トヨタへの復帰は、自分の家に戻ってきたような気持ち」と語っていたラッピは、プライベーター参戦したWRC前戦のフィンランドでヤリスWRCをドライブし、ポディウムまで16.6秒の総合4位でフィニッシュ。パワーステージでも4番手タイムをたたき出した。
「フィンランドでまたヤリスWRCに乗った時、すぐに自分のマシンのような気分を感じた。来年は新しいマシンになるし、まだ自分は乗っていないがレギュレーションが新しくなるので大きく変わりそう。でも、それに関わることができるのは、本当にワクワクするよ」
2022年の具体的な参戦数についてオジエは「どのイベントに出るかというスケジュールは、まだクリアにはなっていないが、チームのマニュファクチャラーズ選手権ポイントの獲得と新規定マシンの開発に貢献したい」としている。
(Graham Lister)