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全日本ラリー高山:初日、3本のベストを刻んだ勝田が大差のリードで首位

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2021年シーズン全日本ラリー選手権第10戦「第48回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2021」初日が、10月16日(土曜日)に6カ所のスペシャルステージを舞台に行われた。勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)が、福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)に17.6秒差をつけてトップに立った。17.7秒差の3番手には柳澤宏至/保井隆宏(シュコダ・ファビアR5)がつけている。

2年ぶりの開催となったハイランドマスターズ。ラリーはスタート早々、ターマック3連勝中の福永がSS2で痛恨のスピンを喫し、いきなり15秒近くもタイムロスを喫してしまう。一方、SS1とSS2で連続ベストを並べた勝田が序盤からラリーをリードする。

首位の勝田に22.4秒差の8番手で午前中の走行を終えた福永だったが、サービスを挟んだ午後のセクションで3連続ベストをたたき出し、一気に2番手まで順位を戻してみせた。それでも、勝田はSS5で福永と同タイムベスト、その他のステージも2番手タイムでまとめ、福永に17.6秒差をつけて首位の座をキープ。福永から0.1秒差の3番手には柳澤がつけており、ウエットが予報されている最終日で、ふたりのR5勢が巻き返しを狙う。

GRヤリスでターマック初勝利を狙う勝田は「順調に走り切ることができました。福永選手のスピンが大きかったです。17.6秒差ですが、明日は雨ですし、ちょっと気を抜くとがっつりと追い上げられてしまうので、少しずつマージンを使いながら走ることになると思います」と、大差の首位にも慎重なコメントを残した。

一方、見事な追い上げを見せた福永は「SS2のスピンの後は、フルプッシュするしかないと思いました。明日は雨がしっかり降ってくれたほうがチャンスがあると思います。ただ、コンディションは相手も一緒なので、いかにプレッシャーを掛けていけるかでしょうね。最初のステージで5秒を詰められたら、相手も焦るはずです」と、虎視淡々と逆転を狙う。

福永に0.1秒差の3番手につける柳澤は「もう少し行きたかったけれど、首位から離されてしまいました。明日はやはり天気がどうなるかでしょう。ウエットで走ることになる最初のSS7『青屋上り1』が鍵になると思います」と、こちらも諦めていない。

18.2秒差の4番手は奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス)、20.7秒差の5番手は鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)が入り、以下、6番手に眞貝知志/安藤裕一(トヨタGRヤリス)、7番手に新井大輝/小坂典嵩(スバル)、8番手に新井敏弘/田中直哉(スバル)のオーダーで続く。



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