今週開催されるERC第7戦ラリーハンガリー(ターマック)で、アンドレアス・ミケルセンには2週連続でFIAタイトル獲得を確定させるチャンスが浮上している。
先週開催されたWRCラリースペイン(ターマック)では、最終戦のラリーモンツァを待たずにミケルセンのWRC2タイトル獲得が決まった。このラリーでは、ミケルセン自身は出場しなかったが、ライバルのマッズ・オストベルグ、テーム・スニネンがいずれも、ミケルセンのチャンピオン獲得を阻む順位でフィニッシュできなかったため。
「突然チャンピオンになって、ものすごく不思議な気持ち」とスペインのサービスパークを訪れていたミケルセンは語っている。
ERCにはトクスポーツWRTからシュコダ・ファビア・ラリー2 Evoで参戦するミケルセンは、ドライバーズ選手権では現在、ポーランドのミコ・マルチェクに71ポイント差をつけての首位に立っている。今季のERCはハンガリーと11月に開催されるカナリアスの残り2戦となっており、獲得可能なポイントは合計80ポイントだ。今週のハンガリーには、同じくWRC2にも参戦するニコライ・グリアジン、マッズ・オストベルグのほか、WRCデビュー戦となったスペインでWRC2の3位フィニッシュを飾ったチェコ出身・22歳のエリック・カイスもエントリーしている。
(Graham Lister)