セバスチャン・ローブが2022年、WRCにスポット参戦するのではないかとみられている。WRC9連覇王者のローブがMスポーツ・フォードに加入し、フォード・プーマ・ラリー1で6戦に参戦する可能性があるというのだ。
ローブは今月上旬のスペインを含め複数回、プーマのテストを行っている。一方、Mスポーツのマネージング・ディレクター、マルコム・ウィルソンは、長年にわたってローブとの契約を懇願していることを隠してこなかった。
ローブがもつ豊富な経験を得ることは、Mスポーツにとって大きな後押しとなる。Mスポーツはハイブリッド時代に突入する2022年のWRC参戦に向けて、クレイグ・ブリーンとはすでに契約済み。アドリアン・フルモー、ガス・グリーンスミスとの契約も継続するとみられている。
情報筋によれば、ローブがWRCの引退を撤回してMスポーツに合流する場合、4台目のプーマをシェアする形での参戦になる見込み。2022年のダカールラリーのフィニッシュが、2022年WRCの開幕戦であるモンテカルロラリーの1週間前にあたる1月14日に決定したことで、ローブのMスポーツ加入の可能性が高まった。ローブはプロドライブが運営するバーレーン・レイド・エクストリーム(BRX)からダカールに参戦することが決まっており、14日にフィニッシュを迎えれば、サウジアラビアからモナコに直行して、WRC開幕戦のラリーモンテカルロに参戦することができる。
(Graham Lister)