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【速報】全日本ラリー 久万高原:王座を賭けた僅差のバトル、福永が1.8秒リード

©Naoki Kobayashi

2021年シーズン全日本ラリー選手権最終戦(第4戦から延期)「久万高原ラリー」初日が、10月30日(土曜日)に6カ所のスペシャルステージを舞台に行われ、福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)が、勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)に1.8秒差をつけてトップに立った。37.0秒差の3番手には新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)がつけている。

久万高原ラリーは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、当初予定していた5月から10月へと延期。テクニカルなターマックステージを舞台に、実質的に最終戦として、2年ぶりの開催を実現した。

前戦ハイランドマスターズで、GRヤリスによるターマック初勝利を刻んだ勝田がJN1クラスポインリーダーとして迎えた一方、ランキング2番手につける福永とのポイント差はわずか3点。このラリーにおける直接対決を制した方が、2021年シーズンの王座に就く。

オープニングのSS1を制した勝田は、4番手に沈んだ福永にこのステージだけで7.6秒差をつけてみせる。しかし、福永はSS2、SS3、SS4と連続ベストを刻み、勝田を逆転。特にSS4では勝田に12.9秒差をつける圧倒的なベストタイムをたたき出し、8.0秒ものリードを手にする。SS5は勝田が獲り、SS6は両者が同タイムのベストに並んだことで、福永と勝田の差はわずか1.8秒。最終日に残された2SS、46.56kmですべてが決することになる。

「最後はだいぶ頑張りました。『こんなに行けるんだ』と自分でも思えるくらい、踏み続けました。こうやって戻ってこられたからこそ言えますが、まさに紙一重だったと思います。溝の中を走ったり、タイヤはズルズルでクルマが流れてしまう状態でしたから。明日は今日の最後の走りができれば、行けると思っています」と、福永は必勝を誓う。

一方の勝田は「簡単じゃないですね。このタイム差だと、明日次第です。明日は雨の予報ですが、降るならば、土砂降りになってほしいです」と、慎重にコメントを残した。

首位を争うふたりから、37.0秒差離された3番手の新井大輝は「僕自身はトラブルも一切なかったですし、去年と比べると足まわりも本当に良くなって、クルマも乗りやすくなっています。ただ、トップのふたりが速すぎるんですよ」と、肩をすくめる。

44.2秒差の4番手は新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)、1分03.3秒差の5番手は奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス)、1分13秒7差の6番手には鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)が続いている。



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