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【速報】全日本ラリー久万高原:最終日逆転の勝田範彦がGRヤリスでタイトル獲得

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2021年シーズン全日本ラリー選手権最終戦(第4戦から延期)「久万高原ラリー」は、10月31日(日曜日)に2カ所のスペシャルステージを行い、初日2番手の勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)が、福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)に31.6秒差をつけて勝利。チーム移籍後、初となる王座を決めた。1分33秒3差の3位には鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)が入っている。

最終日は23.28kmを2回走行する、46.56km。夜半からの降雨によってコンディションはウエット、さらにステージには霧も出ている。初日首位の福永から1.8秒差の2番手でスタートした勝田は、2番手タイムの鎌田に13.1秒差をつける会心のベストをたたき出し、一気にトップを奪取する。一方、福永はペースが上がらず、このステージで30.3秒差の3番手タイムとなった。

サービスを挟んだ最終SSでも、勝田は福永に3.1秒差をつけるベストタイムで締めくくり、カムイから続くシーズン4連勝を達成。チーム移籍後初、自身としては2017年シーズン以来9度目となる、全日本ラリー選手権タイトルを手にした。さらにコ・ドライバーの木村裕介にとっては初の全日本王座となった。フィニッシュ後、勝田は愛機GRヤリスのボンネットに駆け上がり、今シーズンからコンビを結成した木村と喜びを爆発させた。

「一時はもう無理かと思いましたが、最終日に這い上がることができました。僕自身、久々のチャンピオンですし、木村選手にとっても、初の全日本タイトルになります。天候やタイヤ、そしてチームが用意してくれた素晴らしいマシン、これだけ良いタイミングは2度とないと思います。シーズン開幕前は、ここまで来られるとは思ってもいなかったですし、チームの頑張りにはあらためて感謝しています」と、勝田はチームへの感謝を語った。

また、JN1クラス同様にタイトルが決まっていなかったJN3クラスは、優勝した鈴木尚/山岸典将(スバルBRZ)に続く2位表彰台を得た大竹直生/藤田めぐみ(トヨタ86)が、うれしい初の全日本王座を獲得。「最後にエンジンが壊れてしまい、全然パワーが出なかったので、諦めながら戻ってきました。しっかり走り切ると、良いことがあるものですね」と、大竹は喜びを語っている。



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