ヒュンダイのオィット・タナックが、11月18〜21日にイタリアで開催されるWRC最終戦ラリーモンツァ(ターマック)を欠場することを発表した。タナックは自身のSNSで「伝えるのがとても心苦しいが、残念ながら家庭の事情によりラリーモンツァに参戦することができなくなってしまった。苦渋の決断だが、必要なことなんだ。選手権最終戦でのチームのみんなの健闘を祈っている。まだチャンスはたくさん残っているよ!」と投稿した。
タナックの代替ドライバーは、テーム・スニネンが務める。スニネンは、今季はMスポーツ・フォードから参戦を始めていたが、WRカーとWRC2での交互参戦の中で残念な結果が続いた後、8月に同チームを離脱。WRCスペインにはヒュンダイi20 Nラリー2でWRC2に参戦し、2位でフィニッシュしており、モンツァでは、i20 Nラリー2での2回目の参戦が見込まれていた。
タナックの欠場に関してヒュンダイは「ラリーモンツァに関しては、直前でラインナップを変更することになった。残念ながらオィット・タナックは家庭の事情により欠場を余儀なくされた。オィットの幸運をみんなで祈っている。2022年、チームからまた参戦してくれる日を楽しみにしている」と声明を発表した。
「一方で、テーム・スニネンとミッコ・マルックラをWRCチームに歓迎する。フィンランド人コンビは、オィットとマルティンに代わって、イタリアでのシーズン最終戦でヒュンダイi20クーペWRCをドライブする」
スニネンは、ティエリー・ヌービル、ダニ・ソルドとともにヒュンダイのラインナップに加わる。ヒュンダイはこの最終戦、マニュファクチャラーズ選手権タイトル獲得に一縷の望みをかけてトヨタと戦う。選手権争いでは現在、トヨタが47ポイントリードしており、最終戦モンツァでヒュンダイのタイトル連覇を阻止するために必要なのは、わずか5ポイントとなっている。