三菱自動車、タイMMTh新工場の起工式を実施
三菱自動車工業株式会社(以下、三菱自動車)は、タイにおける生産・販売会社ミツビシ・モーターズ・タイランド(以下、MMTh)の新工場(第三工場)の起工式を、本日、チョンブリ県ラムチャバン工業団地内にある工場建設予定地で実施した。同式典には、タイ工業省のチャイウッド大臣、三菱自動車の益子修社長らが列席した。
第三工場は、既存の第一・第二工場の隣接地に建設され、稼動開始は2012年3月の予定。三菱自動車が2011年度内に発売予定のエンジン排気量 1.0〜1.2Lクラスの小型乗用車(通称:「グローバルスモール」)を生産する。初期生産能力は約15万台/年レベルであり、将来的には20万台レベルまで増強することが可能。従業員は、約3,000名を新規に雇用する予定である。
新工場で生産される「グローバルスモール」は、「小型」、「低価格」、「低燃費」を基本コンセプトとして三菱自動車が現在開発を進めている全く新しいプラットフォームによる新型車であり、タイ政府が推進している、化石燃料への依存および温室効果ガス排出量の低減と、自動車産業の投資促進を目的に施行するエコカー政策に適合するモデル。三菱自動車のモデルラインナップに於けるエントリーモデルと位置づけられ、今後自動車需要の伸長が見込まれる新興国や、環境意識の高まりに加え、エネルギー問題への対応としてダウンサイジング化が進む先進国の双方の市場要求に合致する世界戦略車として、タイから世界各国に向けて出荷することが計画されている。
タイ工業省のチャイウッド大臣は、新工場の起工式にあたり、「三菱自動車のタイ新工場が、わが国の推進するエコカー・プロジェクトの一員になることをとても嬉しく思います。この新工場は、わが国に多くの最新自動車生産技術をもたらし、タイの自動車製造産業全体の技能向上に大きく貢献してくれるでしょう。」と語った。
また、三菱自動車の益子社長は、「本日、タイ新工場の起工式を迎えられたことを大変喜ばしく思います。当社は、進出当初より、タイのグローバル生産拠点としての潜在能力の高さを信じて疑わず、今や、タイは当社ピックアップトラックの世界輸出拠点となっています。当社は、環境問題等への対処を目的にタイ政府がいま新たに推し進めるエコカー政策に強く賛同し、ここタイを「グローバルスモール」の生産拠点とすることとしました。」と述べた。
【 新工場(第三工場)の概要 】
所在地 タイ・チョンブリ県ラムチャバン工業団地内
位置 バンコク南東約100km
工場概要 完成車工場(プレス、溶接、塗装、組立)
初期生産能力 約15万 台/年
生産車種 「グローバルスモール」
量産開始時期 2012年3月
従業員数 約3,000名
【 Mitsubishi Motors (Thailand) Co. Ltd. (MMTh)の概要 】
1. 本社所在地:88 Moo 11 Phaholyothin Road, Klongneung, Klongluang, Pathumthani 12120, Thailand
工場所在地:199 Moo 3, Laemchabang Industrial Estates, Tungsukhla, Sriracha, Chonburi 20230, Thailand
2. 代表者:村橋 庸元 (むらはし のぶゆき)
3. 資本金:70億バーツ
4. 従業員数:約4,000名
5. 設立期日:1987年 1月
6. 生産車種:
第一工場) ランサー、スペースワゴン、パジェロスポーツ
第二工場) トライトン(L200)