WRCモンツァ:オジエ「WRカー、そしてジュリアンとのラストランを楽しみたい」イベント前記者会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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WRCモンツァ:オジエ「WRカー、そしてジュリアンとのラストランを楽しみたい」イベント前記者会見

©FIA

WRCモンツァのシェイクダウン前に行われたイベント前カンファレンスの内容(抜粋)。今季いっぱいでWRCフル参戦から退くことを表明しているセバスチャン・オジエ。8度目のタイトルをかけたチームメイトとの決戦ではあるが、現行WRカー、そして今大会をもって現役を引退するコ・ドライバーのジュリアン・イングラシアとの最後のラリーを満喫することも重要視している気持ちを明かした。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
セバスチャン・オジエ=SO(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
エルフィン・エバンス=EE(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
ガス・グリーンスミス=GG(Mスポーツ・フォードWRT)
テーム・スニネン=TS(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)

Q:セバスチャン、今年の初めに今季が最後のWRCフル参戦になることを発表していたのが昨日のようだが、最終戦を迎える。おそらく最後のWRCタイトル争いとなる今週末に向けて、今の気分は
SO:正直、これが最後という感じがしない。最近、同じ話を何度もしている。もちろん、この週末は、エルフィンとタイトルを戦っているので、気を緩めることはできない。いつもと同じように準備してきた気持ちだし、最高の形でフィニッシュするためにベストを尽くす。まったく最後の参戦というわけでもないので、少し妙な気持ちだ。どんな気持ちかと聞かれると、分からないね。引退すると決めたけどキッパリ終わるわけではないから、少し不思議な感じ。いずれにしても、将来的には引退するけれどね。今は、現在について話をするために、ここにいる。正直、(2022年に戻るという)確証はない。今は、今季をいい形でフィニッシュするために、全エネルギーを注入しているという感じだ。自分自身に対してプレッシャーを感じていると思う。エルフィンも同じかどうかは分からない。自分は現実的な切り札を持っていて、それをうまく使えば余計なプレッシャーを感じる必要はないからね。でももちろん、彼はラリーを勝つためにすべてを尽くしてくると予想しているよ。だから、自分もこの週末にいい走りをしなくてはならない。今はそんな気分だ。少なくとも昨年よりはいいね。

Q:天候は、昨年とは少し違うようだ。今週末、山場となる山間部のステージはどんな感じだったか?
SO:天気はよく、日差しもあった。やさしいだろうなと思うセクションもあるが、完全にドライになるとは思わない。やはりチャレンジングな週末になる。でも、この素晴らしいマシンでの最後の時間、ジュリアン(イングラシア)との最後の時間をできる限り楽しみたい。最後の時間を楽しみたいことが、たくさんあるよ。

Toyota Gazoo Racing WRT

Q:エルフィン、状況は昨年と逆になっており、今回は追う立場だ。この週末のタイトル争いに向けて、どのようなアプローチで臨むか
EE:いつもと同じ。タイトルのことを考えすぎる意味はない。ギリシャでも言ったが、あの時も今でも先の長い道のりだ。それほど変わってはいない。別のラリーだというだけで、セブも言ったように、このマシンでの最後のラリーという感じだ。もちろん、挑戦はするし楽しみたいとも思うが、本当に選手権の一戦というだけだ。

Q:昨年は、スリッパリーな雪のコンディションに足下をすくわれた。今年は雪はなさそうだ。山間部ステージはどんな感じだったか
EE:少なくとも落ち着いていたね。でも、すでにセブがすでに触れているように、WRCに簡単なラリーなどない。ステージのコンディションはよかったが、木の陰になっている部分はすごくスリッパリーで路面変化も激しい。湿り具合が大きく変わる。今回も試練がたくさんあるし、しっかり集中していなかくてはならない。

Toyota Gazoo Racing WRT

Q:いまの勢いが、なぜシーズンのもっと早い時期に出せなかったのかと思うことはあるか
EE:そうだね、シーズンの滑り出しはかなりよかったと思う。完全に満足できることなどないが、自分としてはシーズンの中盤は本当にダメージが大きかった。サファリはかなり厳しかったし、中盤はほかにもリザルトが悪かったラリーが2戦ほどあった。そうした時期は誰にでもあるものだ。もちろん、振り返れば、もっとよくできたと思うことはたくさんある。今を変えることはできないのだから、自分たちがコントロールできることを最大限に活かしていくしかない。

Q:ガス、シーズンの最終戦だが、今回はヨナス・アンダーソンをコ・ドライバーに迎える。ここまでのところはどんな感じか。今回は、来年に向けてのコンビネーションを見るためのテストイベントなのか
GG:友人関係がまた復活した感じ。また一緒に参戦できる。来年もクリス(パターソン)と続けたかったが契約は一年だったし、モンツァは基本的にはその後の候補とのトライアルになる計画だった。それがヨナスだが、ここまでとても順調。マシンの中では笑いもあるし、スタートが本当に楽しみ。比較的若いのに、これだけWRCへの参戦が多いのは驚きだよ。それこそ、彼に乗ってもらおうと考えた重要な要素のひとつだ。彼が受けてくれて、本当にうれしいよ。

Q:タフなラリーで、昨年は天候も厳しかった。今年は少し落ち着いているようだが、それによって楽になるのだろうか
GG:もちろん、楽にはなる。時速160kmでクレストを越えて何の予兆もなくフルスノーになる、昨年は衝撃的だったよ。今年はそんなことにはならないと思う。でも、絶対と言えないからね。山間部であることには変わりない。日差しが出ていて天気もよさそうだし、コースも楽しめそうだ。山間部のステージはほかと比べても遜色ないが、それ以上に独特。正直、すごく楽しいよ。込み入ってはいないので正確にペースノートを作ることができるし、1回目からビッグプッシュをかけることもできる。楽しみだよ。

Q:テーム、最終戦でWRカーに戻ってきたね。ヒュンダイとの関係を継続しているが、今回はWRカーだ。イベント前テストはどうだったか? 以前に乗っていたマシンと比べてどうか
TS:ここでどこまでできるか、見るのが楽しみだ。いろいろなマシンを乗り継いで、チャレンジングな日々だった。これで5つめのマシン、たくさん学ぶことがあった。でも、チームのおかげで、順調に進んでいる。テストでは満足できた。

Q:今回はタイヤチョイスが鍵になりそうだ。午前中に山間部ステージがあり、日中まで続く。最初から難しいタイヤチョイスになるのでは
TS:まさに。チームからは、午前中は湿度も高いかもしれないと聞いている。そうなると、タイヤチョイスはかなりトリッキーになる。レッキ中、自分たちはどのタイヤを選ぼうか話していた。選択肢はいくつかある。簡単ではないが、チームには正確に天候を伝えてくれるウェザークルーがいる。自分はチームのサードカーなので、ほかのふたりを参考にできることも助けになる。

Q:ヒュンダイに期待することは? 来年のシートは埋まっているが…
TS:自分の答えは変わらない。十分なテストを行い、しっかり戦えるシーズンを希望している。WRC2のプログラムでもハッピーだが、ラリー1マシンで出るチャンスがあるなら、イエスと答える準備はできている。

Hyundai Motorsport GmbH



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