11月19日からいよいよ注目のステージ競技が始まる今季WRC最終戦ラリーモンツァ(ターマック)。ドライバーズ選手権タイトルに可能性を残しているのは、いずれもトヨタのセバスチャン・オジエ(ランキング首位)とエルフィン・エバンス(同2番手)のふたりのみだ。オジエにとっては8度目、エバンスが獲得すれば自身初のタイトルを手にするための条件をwrc.comが公開している。
現在、オジエはエバンスに対して17ポイントリードしている。WRCモンツァで獲得できる最大ポイントは、ラリー勝利での25ポイント+パワーステージでベストタイムをマークして得られる5ポイント、計30ポイントだ。
オジエがこのラリーを優勝するか、2位、3位でフィニッシュすれば、無条件でオジエがタイトルを手にする。一方、エバンスが初タイトルの可能性を残すためには、トップ3でのフィニッシュが絶対条件。それでも、オジエのリザルト次第だ。
オジエがタイトルを決めるための最低順位は6位。この場合、パワーステージで5ポイントを獲得できれば、エバンスがラリーを優勝してもパワーステージポイントは最大4となるため、オジエはエバンスのポイントを上回る。
オジエがノーポイントに終わった場合、エバンスが優勝、2位、3位に入ればトロフィーはエバンスの手に渡る。ただし、3位フィニッシュの場合は、パワーステージでトップ3タイムをマークしておかなければオジエのポイントに届かない。
そして、このラリーを終えた時点で両ドライバーが同ポイントになった場合はタイブレーク規定が適用され、今季の勝利数が多いドライバーがタイトルを獲得する。現在、オジエが4勝をマークしているのに対し、エバンスは2勝に留まっているため、この場合はオジエが王者となる。
マニュファクチャラーズ選手権もこのモンツァまで決定がもち越されているが、首位のトヨタは2番手のヒュンダイに対し47ポイントのリードを築いており、モンツァで獲得可能な最大ポイントは52。トヨタは5ポイント獲得できれば、タイトルを奪還できる。そのためには、ポイント対象にノミネートしているオジエ、エバンス、カッレ・ロバンペラのいずれかひとりが7位以上でフィニッシュすれば十分だ。