2022年のWRC第2戦に予定されているラリースウェーデン。今回は、中国で開催される冬季オリンピックの最終週に合わせて例年よりも1週間遅れての開催となるが、主催者は真冬のコンディションを確保できると自信を見せる。
イベントチーフのグレン・オレッソンは、ラリーの開催地を北上させたウメオに移したことは、ハイブリッドとなるWRCの新時代の2戦目が2月24〜27日となることへの対策にもなると考えている。
「ウインターコンディションという点では、2月の下旬にウメオで開催することはアドバンテージになりそうだ。宿泊施設のキャパシティなどそのほかの要素についてもポジティブな回答を得ている」とオレッソン。
冬季オリンピックはスウェーデンをはじめ北欧諸国では絶大な人気を誇っており、その会期と重なることは、チケット販売やテレビの生中継に資金を頼っているラリーの主催者にとっては大きな痛手。そもそも実現が不可能になるほどだという。
2020年は雪不足によりルートが大幅に短縮されるなどアイテナリーが大混乱となり、開催地の見直しが求められていたスウェーデン。2021年は新型コロナウイルスの感染流行の影響で2カ月前に中止を決断、代替としてフィンランドでアークティック・ラリーフィンランドがWRCラウンドとして開催された。
(Graham Lister)