アウディAG:e-tronの充電に太陽エネルギーを活用
<インゴルシュタット発、2010年11月30日>
●インゴルシュタット工場の太陽光発電設備を増強
●電気自動車の充電ステーションに、グリーン電力を使用
●アウディ プラントマネージャー、ピーター ケスラー「あらゆる分野で基準を確立することを目指す」
アウディは未来のモビリティのために太陽エネルギーを使用します。将来、アウディの主力工場であるインゴルシュタット工場に設置した太陽光発電設備で発生した電気で、アウディの電気自動車 e-tron(イートロン) のバッテリーが充電されることになります。アウディは太陽光発電設備を大幅に増強中であり、年末までには7,500m2に及ぶAudi A3のボディを製造する新しい工場の屋根に、太陽光発電モジュールが増設される予定となっています。
「このコンセプトは、アウディが電気を使ったモビリティというテーマに体系的なアプローチを採用していることを示しています」と、プラントマネージャーのピーター ケスラーは述べています。採用されるのは、環境保護性、効率、そして柔軟性の面で現在最も厳しい基準を満たしている革新的な薄型モジュールです。「私たちは、あらゆる分野において、基準を確立することを目指します」と、ケスラーは付け加えています。
アウディは、グリーン シティ エネルギー社との提携を再強化しています。ミュンヘンに本拠をおく同社は、アウディのインゴルシュタット工場の屋根のうち11,600m2に太陽電池モジュールを設置してきました。そして今回、7,500m2に及ぶAudi A3のボディ製造工場の屋根にモジュールが増設される予定で、最大定格出力は500キロワットに達します。この追加設備から得られる電力は年におよそ460メガワット時であり、これは家庭で使用する電力に換算すると180軒の年間需要をまかなえる電力量に相当します。太陽光発電設備の増強によって、工場全体の太陽光発電量は1年でおよそ1,500メガワット時になりますが、うち3分の1は工場で使用されます。
アウディの工場の電力網において、太陽光発電で得られた電力が工場で直接使用されるのは初めてのことです。電気自動車用の新しいバッテリー充電ステーションに加え、その他の生産施設もこのグリーン電力を使用します。発電地点で電力を消費することによって、送電による損失を削減することができますので、風土に優しい発電をするという原則に基づき、地球環境面においても大きな貢献となります。
アウディはまた、ドイツ国内で第2位の規模を持つネッカーズルム工場でも太陽光発電を活用しています。この工場では、駐車場の屋根に太陽電池モジュールが設置され、年間1,000メガワット時を超える電力を発電しています。