2022年のWRCにトヨタから参戦するエサペッカ・ラッピは、GRヤリスRally1についての理解を深めている。ラッピは2022年、トヨタのサードカーをセバスチャン・オジエとシェアするプログラムとなっており、11月に初めて、ハイブリッドの新規定マシンをドライブした。
ラッピは10月のWRCラリーフィンランドにトヨタ・ヤリスWRCで参戦しているが、ラリー1マシンに乗ってすぐにWRカーとの違いを理解したという。
「フィンランドの後に乗って、違いを感じた」とラッピ。
「トランスミッションはR5(現ラリー2)マシンと似ているので、ドライビングスタイルもそっち寄りにした方がいいのかもしれない。もちろん重量は増えているが、パワーも上がっている。ラリーマシンには違いないから、問題ない」
「(テストでは)いろいろなことを試したり、様々なパーツを付け替えて走っていた。どちらかというと、開発テストのような感じだった。このような雰囲気に戻れて、とてもよかった」
2022年からの規定では、リエゾンの指定された区間でハイブリッドパワーを利用するほか、SSでは一時的にパワーを上げるために100kWのユニットを使用することも可能となる。ラッピは、このパワーを使うタイミングを適切に選ぶことは簡単ではないだろうと明かした。
「(ハイブリッドパワーの)使い方は、単純には行かないだろうね」とラッピ。
「テストコースでなら、どこでどのように使えばいいか理解を深めることができるが、SSに関しては、これまで以上に自分自身でステージに対しての準備を煮詰める必要が出てくるだろう。ステージごとに戦略を練らなくてはならないので、いろいろな意味でよりチャレンジングになる」
ラッピは、2022年の開幕戦となるラリーモンテカルロ(1月20〜23日)にはエントリーしていない。チームは参戦プログラムの詳細をまだ明かしていないが、ラッピは第2戦のスウェーデンに参戦することが濃厚と見られている。
「次のテストはそれになると思う」とラッピが語ったことをWRC.comが伝えている。
「フィンランドの自分たちのテストコースで走って、それからスウェーデンでイベント前(のテスト)になるだろう。プログラムに関してはまだハッキリと知らされていないが、来年の自分は、チームがマニュファクチャラーズタイトルを連覇するために貢献するという自分の仕事を全うするだけだ」