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ダカール2022:ステージ3でカルロス・サインツがRS Q e-tron初のトップタイムをマーク

©ASO / Florent Gooden / DPPI

ダカールラリー2022は1月4日、アル・カイシュマでビバークを過ごした一隊は、ステージ3の競技に挑んだ。アル・アルタウィヤが豪雨に見舞われたために、ステージは100km近く短縮。当初、CP1が予定されていた場所からスタートし、アル・カイシュマをループする行程に225kmのステージが設定され、この日は再びアル・カイシュマでビバークを迎えた。

この日は、カルロス・サインツがダカールにまた新たな歴史を刻んだ。この日、フル電動パワートレーンの新型マシン、アウディRS Q e-tronにとって初めてのトップタイムをマークしたのだ。サインツ自身にとっても、ダカールでの40回目のステージ勝利となった。
「マシンには満足している。今日は速い走りをすることができた。このマシンにとって初めてのレースなので、学んでいることばかりだ」とサインツは満足を見せた。

アウディ・スポーツ勢はこの日、ステファン・ペテランセル、マティアス・エクストロームもそれぞれ3番手、5番手タイムをマークと好調。滑り出しは苦戦した3人だったが、このマシンのポテンシャルを発揮し始めてきたようだ。現状、チームの最上位につけるエクストロームは、首位から1時間53分41秒遅れの19番手。
「総合優勝のチャンスを失ったので、それぞれのステージでベストを尽くさなくてはならない」とペテランセルは自らの目標を掲げ気合いを見せる。

GRダカールハイラックスT1+を駆るトヨタのナッサー・アル‐アティヤは2日連続でトップタイムを逃しはしたが、総合リードは37分以上に広げている。
「すでにたくさんのことが起きているが、まだ3本しか走っていない。常にこのラリーのことをリスペクトしなくてはならない」とアル‐アティヤは気を引き締める。

DPPI / Red Bull Content Pool

前日トップタイムをマークしたセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンター)は砂丘越えでアル‐アティヤにプッシュをかけたが2輪駆動状態となり、トップタイムから33分以上と大きくタイムをロスした。
「今日は自分たちに流れがなかった。プロペラシャフトが破損し4輪駆動でなくなってしまった。このステージを2WDで走るのは、本当にタフだったよ」とローブ。

DPPI / Red Bull Content Pool

日本勢ではステージ2、2台のトヨタ・ランドクルーザー200を走らせるチームランドクルーザー・トヨタオートボデーの三浦昂とロナルド・バソが市販車部門1-2タイムをマーク。三浦は同部門の首位を堅守し、バソは総合順位を2番手に上げている。
「今日も砂丘は難しかったが、それ以外はハイスピードのサンドピストが多く、距離も長かったが気持ち良く走れた。新しいTOYO TIRESのタイヤは進行方向のグリップ性能が高く、運転しやすい」と三浦。

ハイブリッド仕様のHINO600を投入している日野チームスガワラの菅原照仁も、中盤の砂丘走行中にパワーステアリングが効かなくなるトラブルに見舞われながらも、トラック部門総合25番手でフィニッシュし、総合順位を23番手に上げている。

2022ダカール暫定結果(ステージ3終了時点)
1 N.アル‐アティヤ(トヨタ) 9:31:22
2 S.ローブ(プロドライブ・ハンター) +37:40
3 L.アルバレス(トヨタ) +42:06
4 G.ド・ヴィリエール(トヨタ) +45:22
5 Y.アル‐ラジ(トヨタ) +47:29
6 V.バジリエフ(MINI) +49:33
7 M.プロコップ(フォード) +54:46
8 S.ハルペルン(MINI) +1:01:32

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