2022年から最高峰クラスに電動ハイブリッドの新規定ラリー1マシンを投入するWRC。ハイブリッドの電動パワートレーンを使用し、既存のマシン以上に高電圧を扱うマシンの導入にあたり、シリーズでは対応する規定も施行されている。
ステージで間近にマシンの走りを堪能できるのがラリーの醍醐味だが、電動ハイブリッドマシンは高電圧の電流を発生するため、マシンがクラッシュした際、観客やセーフティクルーも新たに注意するべき要素が加わることになる。
ラリー1マシンでの競技初戦となる2022年WRC開幕戦ラリーモンテカルロ(1月20〜23日)は、ウェブサイト上に観客向け安全対策のガイドラインを掲載している。
「WRC E-SAFETY GUIDE」と称されたこのガイドラインには「緑色ライトの確認を」と大きく示され、次のように説明が記されている。
1 車両のフロントガラスと両サイドのピラーにあるのが安全ライトです。アクシデントが発生した場合、緑色に点灯している場合は、触れても安全であることを意味します。
2 この「HY」マークは、ハイブリッドカーであることを表しています。2022年以降、ラリー1の全車にハイブリッドエンジンが搭載されます。
3 赤いライトが点滅し警告音が鳴っている場合は、その車両は安全ではないことを意味します。ライトが点灯していない場合も、安全ではない可能性があります。車両に触れる際は、緑色のライトが点灯している場合のみにしてください。
2022年は最終戦としてラリージャパンが予定されている。観戦の際はくれぐれも、ガイドラインに従って行動してほしい。