アンドレアス・ミケルセンは、2021年のWRC2コ・ドライバーチャンピオン、トルステイン・エリクセンと組んでWRC2に参戦する。エリクセンはマッズ・オストベルグとのコンビを解消することとなる。
エリクセンは2017年の中盤からオストベルグのコ・ドライバーを務め、2020年には揃ってWRC2タイトルを獲得している。2021年はミケルセンがWRC2タイトルを獲得したが7戦を通して3人のコ・ドライバーと組んでいたため、コ・ドライバーズタイトルはシーズンを通してオストベルグ(ドライバーズ選手権2位)と参戦してポイントを重ねたエリクセンが獲得していた。
ミケルセンは2022年、トクスポーツのシュコダ・ファビア・ラリー2でWRC2タイトル連覇を目指すことになり、開幕戦のラリーモンテカルロ(1月20〜23日)でエリクセンとのコンビでの初戦を迎える。ミケルセンは1月4日に自身のSNSで新コンビ誕生を報告。現在は、開催中のダカールラリーに直前に参戦が決まり、レッドブル・オフロード・ジュニアチームで戦っている。
オストベルグは年末にエリクセンとのコンビを解消したことを発表していた。エリクセンは2012年からオストベルグのセーフティノートクルーを務めてきたが、2017年のラリーフィンランドからオーラ・フローネの後任としてコ・ドライバーを務めた。オストベルグは今後は、スウェーデンのパトリック・バースとコンビを組む予定という。
「トルステインとはWRCで何度もポディウムに上がってきたし、彼はWRC2のコ・ドライバー選手権でタイトル2回、2位1回という成績を収めている」とオストベルグ。
「僕らの関係は、最初のラリーから最後のラリーまで、とてもよかったと言える。仕事もコンビネーションもよかったし、よき友人でもある。今回の決断は自分にとってはサプライズではあるが、幸い、パトリック・バースという完璧な後任がいた。彼とは2017年から一緒に仕事をしてきた」
バースはポンタス・ティデマンドと組んで戦った2020年のWRC2選手権では、オストベルグ/エリクセン組にタイトル争いで敗れているが、それ以外のシーズンではオストベルグのセーフティノートチームで重要な役目を担っていた。
「グラベルクルーからマッズの隣のシートにステップアップすることを、心から喜んでいる」とバース。
「2017年以来、僕らの関係はとてもいいし、2022年シーズンが始まることを楽しみにしている」
しかし、オストベルグの参戦プログラムは、まだ確定していない。オストベルグは2018年からシトロエンC3のWRカーやラリー2マシンで参戦しており、2022年も引き続きWRC2に参戦すると見られている。今季の初戦はラリースウェーデンかラリーポルトガルになりそうだ。