トヨタのWRCチームを率いるチーム代表のヤリ‐マティ・ラトバラは勝田貴元に対し、ラリー1が導入される2022年のWRCでは、よりポディウムに上がることを期待しているとwrc.comが伝えている。
勝田は、2022年がWRCフル参戦2シーズン目。2021年のサファリラリー・ケニアでは総合2位に食い込む活躍を見せており、シーズンの後半は苦戦したものの、今後さらにトップ3フィニッシュを目指すためのプッシュができる自信になったとラトバラは確信している。
「昨年はタカと一緒に、本当に素晴らしい瞬間を味わった」とラトバラ。
「ケニアのように、本当に素晴らしいリザルトを収めた。しかし、その後は苦しい日々が続いた。すべてが彼に原因があるわけではなく、彼にはどうすることもできなかったこともある。厳しいリザルトが続いたことが彼の自信に影響を与えプレッシャーにもなったので、ケニアと同レベルに戻すのは難しいことだった」
しかし、ラトバラは、2021年最終戦のモンツァで終盤にクラッシュした後、勝田が集中を取り戻したことに感銘を受けたようだ。
「彼に、マシンを直したから、ここからはとにかく全開で走ってほしいと話した。そして、最後のステージでは非常にいい走りを見せて、このラリーをシーズンを締めくくった」
「今年、彼がまたポディウムに上がれるか? 自分はそう信じている。昨年はポディウムに1回上がったので、今年はもっと上がれると思っているよ」
2022年のWRCは1月20〜23日のラリーモンテカルロで開幕。勝田も参戦経験があり、トヨタ・ヤリスWRCで参戦した昨年は総合6位でフィニッシュしている。