サウジアラビアで開催中のダカールラリー2022は1月14日、ジェッダでフィニッシュを迎えた。トヨタ・ガズーレーシングはGRダカールハイラックスT1+のナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組が総合優勝、オーバードライブ・トヨタのヤジード・アル‐ラジ/マイケル・オール組が3位でフィニッシュした。
日本勢では、チームランドクルーザー・トヨタオートボデーが2台のトヨタ・ランドクルーザー200をエントリー。三浦昂/ローラン・リシトロイシター組が総合38位、ロナルド・バソ/ジャン・ミッシェル・ポラト組が同39位で市販車部門では1-2フィニッシュを飾り、チームは市販車部門9連覇を達成した。
一方、初めてハイブリッドシステムを搭載したHINO600シリーズでダカールに挑んだ日野チームスガワラは、前日にオートマチックトランスミッションにトラブルが発生し、大幅なタイムロスを抱えて臨んだ最終日となったが、菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組がトラック部門総合22位で完走。日野自動車にとっては、1991年の初参戦以来、31回目の完走となった。
この結果を受けて、トヨタ自動車の豊田章男社長がコメントを発表した。
(以下、チームリリース)
ダカールラリーに挑んだチームトヨタのみなさん、
世界一過酷と言われる8000キロの道を14日間、本当にお疲れさまでした。
無事に走破し帰ってきてくれて安心しました。
皆さんに、ハイラックスも、ランドクルーザーも、
そして日野のトラックも、
また一段と強いクルマに鍛えていただき感謝しています。
ナッサー選手、全12ステージずっと順位を落とさない
頼もしい走りでの勝利でした。
3年振りの総合優勝おめでとう!
ヤジード選手も総合3位での表彰台おめでとう!
日野自動車の菅原選手、
連覇が途絶えてしまったことは悔しいですが、
様々な困難を乗り越え過酷な道を走り切ってくださいました。
これからもダカールの道でトラックを
鍛え続けていっていただければと思います。
よろしくお願いします。
トヨタ車体チームランドクルーザー(TLC)のみなさんは
ランドクルーザー200でのダカールラリーラストランを
ワンツーフィニッシュで締め括り、
市販車部門9連覇を成し遂げてくれました。
三浦選手はじめチームの皆さん、本当におめでとうございます!
今年もTLCのランドクルーザーは
TOYO TIRESのタイヤを履いていました。
昨年までは市販のタイヤを使っていましたが、
今年からはダカールに向けて新しいタイヤを専用開発いただき
戦いに挑めたと聞きました。
新しいタイヤでの走りを三浦選手に聞いてみると
「従来はタイヤに合わせた走りをしないといけない時がありました。
しかし、今年はランクルのポテンシャルをいかす走りが積極的に
できるようになりました」と教えてくれました。
専用開発いただいたタイヤのおかげで、ランドクルーザー自体も、
更に鍛えられるようになったということです。
クルマは、多くの部品が集まってつくられ、
その部品ひとつひとつによって
性能や走りの味が大きく変わってくるということだと思います。
レースやラリーでは多くの仲間が同じゴールを目指して1台の車をつくり、
その中で様々な技術が育っていきます。
トヨタ自動車、そしてトヨタグループ各社は
2022年もモータースポーツを起点として、
もっといいクルマづくりを進めてまいりたいと思います。
ダカールを走った仲間達からの知らせを聞き
年初にその想いを一層強めることができました。
ダカールを走り終えた仲間達、本当にお疲れ様でした。
みんな、ありがとう!
トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男
追伸 三浦さんへ
「ランクル200に出会えてドライバーという夢が叶いました。
クルマにこんなに夢中になれることを教えてくれたランクル200は
特別なクルマであり、まさに人生のパートナーと思えるクルマです。」
とゴール後さっそく私にメッセージを送ってくれましたね。嬉しかったです。
ランクル300もまた次の夢を叶えてくれるパートナーになってくれると思います。
今まで200を鍛えてくれてありがとうございました。
これからの300もよろしくお願いします。
12連覇まであと3勝!(笑)