WRCラリーモンテカルロ、デイ1に設定された2SS終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。新規定、ラリー1マシンでの競技初ステージを走行順1番手でスタートし、ベストタイムをマークした2021年ドライバーズ王者のセバスチャン・オジエ。トップタイムであることに驚きを見せながらも、今後ライバルたちがどんどん順応していき激戦になる見方を明かした。
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1
■セバスチャン・オジエ/総合首位
「SS1で自分がベストなのは、ちょっと驚き。正直、マシンのフィーリングはあまりよくなかったから。でも、タイムはよかったから文句はないよ。SS2はマシンのフィーリングがよくなった。昨年とはまったく違うマシンだから、今はみんな対応しようとしているところだと思うし、いろいろな要素が改善されていくと思う。競技的には、タイムはかなり近いので、すでに激戦になりそうな雰囲気だし、このマシンでの初実戦はエキサイティングな戦いになるよ」
■エルフィン・エバンス/総合3番手
「正直、今夜の最初のループは素晴らしい内容になった感じはしない。特に最初のステージ。でも、またモナコを走れることはうれしいし順位もいい。マシンのフィーリングは予想していたよりも少しいいのかもしれない。テストでは、それほどよくなかったからね。まだすごく新しいマシンだという感じが抜けないので、今は楽にはいかない。ほとんどの点でもっとうまくできたはずだと感じているので、完全には納得していない。このマシンでの初めてのステージがナイト走行なので、ほかのことに気を取られて運転に集中するのが本当に難しい。たくさんのことが起きているが、明日に向けてやることは山ほどある」
■カッレ・ロバンペラ/総合12番手
「今夜は難しいステージになると思っていたが、残念ながら自分たちの身に降りかかってしまった。シェイクダウンの時点でマシンのバランスがしっくりきていないと感じていた。それから最初のステージで小さなスピンをして、リバースに入れなくてはならなくなった。タイム差はかなり大きかったが、常にマシンをよくしようと努めているので、夜の間にセッティングをどう解決できるか考え、自分のドライビングもよくできるようにしたい」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20 Nラリー1
■ティエリー・ヌービル/総合6番手
「すごくトリッキーな初日だった。滑り出しから速さを出すことに苦労した。ブレーキとギヤボックスや、ほかのことにも苦戦していたが、それでも1日を終えてハッピーだ。メカニックたちがこれからマシンをチェックして、明日のステージに向けて準備をしてくれる。金曜日はトラブルなしの走りが目標としてはいいところだと思うよ」
■オィット・タナック/総合8位
「この初日に関しては、それほど残念に思う必要はないと思う。両方のステージを走り切ったのは、いいことだ。もちろん多少トラブルはあるが、走りを止めるほどのものではなかったので、明日も走行を続けるよう出来る限り解決していく。今回は、できる限り走行経験を重ねることが重要であることは分かっていた」
■オリバー・ソルベルグ/総合10番手
「難しい1日だった。インターコムにトラブルがあった。エンジン音しか聞こえず、コ・ドライバーの声があまり聞こえなかった。ベストを尽くして最初の2本を走り切ったので、それが一番。これまでこういったトラブルはなかったので、明日はよくなることを願うよ。それでも、マシンの動きはよかった。ポジティブな気持ちを持ち続け、また走り出していきたい」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1/strong>
■セバスチャン・ローブ/総合2番手
「最初のステージはいい滑り出しになったが、山の上はすごくトリッキーで、雪や氷の部分もあった。アイスの上でミスをしたくなかったので、慎重になりすぎた。2本目はタイヤにキツかった。ステージの中盤に差しかかる前にオーバーヒートになって、マシンを適切な場所に維持するのが大変だった」
■アドリアン・フルモー/総合4番手
「霜がたくさん降りていて、ドライブが本当に難しかった。グリップするのかしないのか判断が難しかったので、かなり慎重になった。2本目はかなり楽しめた。マシンはとにかく素晴らしかった。下りでのパワーはスペシャルだったよ。タイヤがかなり減ったが、今夜の内容には満足。明日に向けて自信がついたので、よかった」
■ガス・グリーンスミス/総合5番手
「このマシンを2年間待っていたので、シェイクダウンを走り終わった時、ヨナス(アンダーソン、コ・ドライバー)に、このマシン大好きだって言ったんだ。最初のステージはタイヤチョイスはうまくいったと思うが、後半はリズムをつかむのに苦戦した。SS2ではソフト4本の方がよかったと思う。ふたりのセブは、かなり速そうだね!」
■クレイグ・ブリーン/総合7番手
「素晴らしいよ! このマシンの開発に関わったすべての人が最高の仕事をしてくれた。自分としては、ごく平均的な走りができたし、すごく高い順位につけられるとは思っていなかった。ほかのみんなも、プッシュしてくるだろうからね。2本目のステージは、この山を上がってきたのは5年ぶりだったので、本当に苦戦した。ノートを信じて、初めての走行の時のように走ることに努めたが、マシンのフィーリングはよかったよ」
デイ1 プライオリティ1ドライバーのタイヤチョイス