ミシュラン、エアバスA350 XWB向けのタイヤサプライヤーに認定
ミシュランは、エアバスA350 XWB向けにMICHELIN Air X NZG (Near Zero Growth)※ラジアルタイヤの供給を開始します。新しい欧州製ワイドボディージェット旅客機である同機のランディングギア用タイヤを開発・供給するメーカーに、フランス・クレルモンフェランに拠点をおくミシュランが選ばれました。
エアバス社は、厳格な選定プロセスを経て、ミシュラン社製NZGテクノロジータイヤの様々な特性とミシュランの企業活動の質の高さを認め、この決定を下すに至りました。エアバス社及び両社共通の顧客の要求を満たすために、ミシュランでは、市場への迅速な製品投入、最初のテスト飛行における高い製品完成度の実現、航空機オペレーションコストの削減、環境への負荷の低減など、数多くの課題に対応しなければなりませんでした。
ミシュランにとって、イノベーションとは、顧客が最重要視する課題を解決する最も有効な方法を意味します。当社のイノベーション能力の高さと、前例のない研究開発プログラムにより、各国のオペレーターがNZGテクノロジーの恩恵を受けることができるようになりました。
MICHELIN Air X NZGタイヤでは、従来のラジアルタイヤより重量が約20%低減されたことで、エアバスA350 XWBの燃費向上に貢献することができ、環境への負荷も軽減できるようになっています。また、同旅客機の重量軽減に加え、MICHELIN Air X NZGタイヤは、オペレーションに際しても優れた強度を示します。
ミシュランは1983年以来、エアバス社へのサプライヤーとなっています。ミシュランでは、A300からA380に至るまでエアバス社の全民間航空機へのタイヤ供給を行っていることを誇りに、次世代の長距離ジェット旅客機に向けて既に準備を進めています。
※ Near Zero Growth(ニア・ゼロ・グロース)とは、タイヤの成長を限りなくゼロに近づけるミシュラン独自の技術です。航空機用タイヤは乗用車用タイヤなどに比べて高内圧で使用されるため、窒素ガス充填後および使用過程で寸法が増大する傾向があります。この成長を抑えることで、タイヤの耐久性を高める効果が期待できます。