セバスチャン・ローブは、今季のエクストリームEにプロドライブが走らせるX44で参戦を継続することが決定した。WRCラリーモンテカルロではMスポーツ・フォードからフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1で参戦し、ラリー1時代の幕開け初戦に衝撃的な勝利を飾ったローブだったが、今季、さらにWRCに登場するのではという期待は薄くなってきた。
モンテカルロでの勝利でWRC通算80勝目をマークしたローブは、今季この後のWRC参戦について「年間15レースも参戦はしたくないから、うまく折り合いをつけなくてはならない」と語っていた。今季のエクストリームEは、第4戦チリがアクロポリスラリーと同週末開催だが、残り4戦はWRCとは重なっていない。しかし、エクストリームEの5戦に加え、今季から世界シリーズとなった世界ラリーレイド選手権(W2RC)は4戦残っており、ローブはダカール同様、同じくプロドライブが運営するバーレーン・レイド・エクストリームから同シリーズに参戦するものと見られている。そのW2RCは3月のアブダビ・デザートチャレンジの後、次の2戦がWRCと重なっているほか、タイトル決戦となるモロッコでの最終戦は、WRCカレンダーに復帰するラリーニュージーランドの翌週に開催を予定している。
ローブは大方の予想どおり、X44ではスペインのクリスティーナ・グティエレスとのコンビを継続する。
「昨年はマシンに苦戦したことが多く不運もあったが、すべてのレースで予選をトップで通過し、チャンピオンと同ポイントで一年を終えることができた」とローブは語っており、2シーズン目のエクストリームE参戦に意欲を見せている。
(Graham Lister)