今季のWRC開幕戦ラリーモンテカルロを総合5位でフィニッシュした、Mスポーツ・フォードのガス・グリーンスミス。この時はマニュファクチャラーズ選手権ポイントの対象ではなかったが、フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1での初戦で好成績を収めたことで、第2戦ラリースウェーデン(2月24〜27日)ではノミネートする3人のドライバーのひとりに加わった。今季から組むコ・ドライバーのヨナス・アンダーソンにとってはホームラリーとなる。
グリーンスミスがMスポーツ・フォードのポイント対象ドライバーとなるのは珍しいことではないが、モンテカルロではチームは新加入のクレイグ・ブリーン、地元フランスのアドリアン・フルモー、チームからの初参戦で衝撃の総合優勝を飾ったセバスチャン・ローブをノミネートしていた。このモンテカルロではブリーンも3位に入りチームが1−3フィニッシュを果たしたが、フルモーはSS3でコースオフ、リタイアを喫している。
スウェーデンにはローブは参戦せず、ペイドライバーのロレンツォ・ベルテッリはグリーンスミスのペースには遠くおよばないことから、チームがグリーンスミスをノミネートするのは当然の選択ではあるが、モンテカルロで待望の自身初のWRCステージ勝利をマークしたグリーンスミスにとっては、チームのポイント対象にノミネートされることでさらにモチベーションが高まりそうだ。
「モンテカルロでポディウムを狙えるポテンシャルがあったことは間違いないので、これを大きな励みに残りのシーズンを戦っていきたい」とグリーンスミス。
「もちろん、自分のキャリアで初めてステージウインをマークできたことは、モンテカルロでの自分にとってのハイライト。マシンはしっかり武器になってくれたし、素晴らしかった。頑張ってくれたみんなのためにも本当にうれしい。このリザルトを出せたので、さらに前に進んでいきたい」
(Graham Lister)