2022年のFIAアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)に、群馬県高崎市を拠点とするMONTRE 2022が加わった。APRCの日本ラウンドとしては当初、2月のラリーオブ嬬恋が発表されていたが、新型コロナウイルスの感染流行状況を鑑みて開催をキャンセル。その後、6月の全日本選手権戦モントレーをAPRCと併催すべく再申請が行われた。
全日本選手権のモントレーは昨年からすべてのSSをターマックで構成しており、この時はシュコダ・ファビアR5の福永修がJN1クラス優勝を果たした。日本国内ではこのほか、同じく全日本選手権を併催するRALLY HOKKAIDOが今季もAPRCカレンダーに入っている。
昨年はシリーズ未成立となったAPRC。今季は2021年に予定されていた構成をほぼ踏襲する形となった。アジアカップ、パシフィックカップのいずれか1戦に参戦すればタイトル決戦となるファイナルに進出できるシステムも継続。そのファイナルには、オーストラリアのコフスコーストラリーが指定されている。ファイナルの開催は1年ごとにアジア、パシフィック地域のイベントを交互に指定することになっているが、APRCのファイナルが開催されたのは、この方式が導入された2019年の龍遊ラリーのみ。翌年はオーストラリアでの開催が予定されていたが、2年連続で開催キャンセルとなり、そのまま今季にスライドしたかたちとなっている。
今季のAPRCには、メインタイトルのほか、アジアカップ、パシフィックカップ、ジュニアAPRC(28歳未満対象)ドライバーズ、APRC3(ラリー3マシン対象)、APRC4(RC4、RC5マシン対象)の各ドライバーズ、コ・ドライバーズタイトルが設定されている。
2022年FIAアジア・パシフィックラリー選手権カレンダー
第1戦 3月25〜27日 サウスインディアラリー(インド)A
第2戦 4月8〜10日 ラリーオタゴ(ニュージーランド)P
第3戦 5月13〜15日 インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイ(ニュージーランド)P
第4戦 6月10〜12日 ラリーモントレー*(日本)A
第5戦 9月9〜11日 ラリー北海道(日本)A
第6戦 10月22〜24日 アデレードヒルズラリー(オーストラリア)P
第7戦 10月21〜23日 ラリー龍遊(中国)A
第8戦/ファイナル 11月18〜20日 コフスコーストラリー(オーストラリア)P
A=アジアカップ/P=パシフィックカップ
*FIA承認待ち