WRC第2戦ラリースウェーデン(2月24〜27日、スノー)を前に、トヨタがイベント前テストを完了。テクニカルディレクターのトム・ファウラーは、進捗に満足を見せた。
今回のラリースウェーデンは伝統的に拠点としてきたバームランドから北上して、ウメオを本拠地としての初めての開催となる。トヨタは過去、スウェーデンとの相性がよく、現在チーム代表を務めるヤリ‐マティ・ラトバラは、2017年にトヨタがWRCに復帰してわずか2戦目のスウェーデンで勝利をマーク。2019年と2020年にはオィット・タナック、エルフィン・エバンスも優勝を飾っている。2021年のラリースウェーデンは、新型コロナウイルスの感染流行の影響を受けて開催中止となっている。
今回のスウェーデンでは、エサペッカ・ラッピが2018年末にトヨタを離脱して以来、初めてこのチームからワークス参戦を迎えることになっており、チームメイトのエルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラ、トヨタ・ガズーレーシング・ネクストジェネレーションから参戦する勝田貴元とともに、イベント前テストに参加した。
「テストの内容は上々だった」とファウラー。
「モンテカルロの後にフィンランドでテストを行った。ハイブリッドのマシンで寒いコンディションでの走行を行ったのは、この時が初めてだった。このテストはOKでトラブルもなかった。もちろん、多少はチューニングや対応が必要な作業はあったが、それほど大掛かりなものではない。0〜マイナス10度の気温でテストをしていたが、来週(ラリースウェーデン)もこのようなコンディションになると思う」
「フィンランドでのテストは、コンディションという意味ではベストではなかった。ここ数日、フィンランドでは雪がたくさん降り、そのなかでのテストだったから、パフォーマンスを精査する点においては理想的ではなかった」
しかし、スウェーデンではよりドライなコンディションとなり、GRヤリス・ラリー1を第2戦に向けて調整することができたようだ。
「スウェーデンでは4日間、テストを行い、すべてスムーズに進んだ」とファウラーは続けた。
「エサペッカが我々のマシンに戻ってきてくれたこともよかったよ。テストも順調だった」