ニュージーランドのトップラリードライバー、ヘイデン・パッドンが、ヒョンデ・ニュージーランドから支援を受けてWRCに参戦することを発表した。今季のWRC第9戦としてカレンダーに復帰を果たすラリーニュージーランド(9月29日〜10月2日、グラベル)にも参戦する。
パッドンは、長年コンビを組むジョン・ケナードをコ・ドライバーに迎え、ヒョンデi20 Nラリー2で、ヒョンデ・ニュージーランド・ラリーから2022年のWRC2にスポット参戦。今季は第7戦のラリーエストニア(7月14〜17日、グラベル)から始まり、第8戦ラリーフィンランド(8月4〜7日、グラベル)と連戦した後、母国のニュージーランドに臨み、2023年には参戦プログラムを7戦に拡大して、WRC2タイトルを目指すという。
「再びラリーニュージーランドの素晴らしいステージに参戦して、ラリー2マシンの能力を披露する日が待ち切れない」とパッドン。
「ヒョンデ・ニュージーランドのサポートがなければ、WRC2参戦も、ニュージーランドで安定してラリー活動を続けることもできなかった。だから、なんとしても世界タイトルを母国に持ち帰りたい。そしてもちろん、WRCとしてのラリーニュージーランドが戻ってくることに、みんなが盛り上がっている。今年、ニュージーランドでの“見逃せない”スポーツイベントだからね」
長年パッドンを支援するヒョンデ・ニュージーランドは、今回で32回目のWRC開催を迎えるラリーニューランドとエリートスポンサーとしても契約したことも発表した。
9月末のWRC戦開催に向けて、ヒョンデ・ニュージーランドのジェネラルマネージャー、クリス・ブレアは、この象徴的で世界的なイベントにおいて、ヒョンデ自動車の存在感が高まることを期待している。
「ラリーニュージーランドに、ヒョンデから、ワークスチームのヒョンデ・モータースポーツと、WRC2のヒョンデ・ニュージーランドラリー、2チームが参戦するのは初めてのこと。ヘイデン、ジョン、チームとは2年間参戦をしていくことが決まり、ラリーニュージーランドのスポンサーも務めるなど、今年はヒョンデ・ニュージーランドにとって、大変エキサイティングな年になる」と語る。
ラリーニュージーランドのCEO、マイケル・ゴールドシュタインは「ヒョンデ・ニュージーランドのチームは、ニュージーランドがWRCに復帰するまでの活動の中で、すべてのステップにおいて我々を支えてきてくれた。困難な時期でも、粘り強く、継続的にサポートしてくれたことに、心から感謝している」と語る。
「WRCに挑戦する“キウイチーム”を作ろうという彼らの意欲に、我々は感服するばかりだ。ヒョンデ・ニュージーランド・ラリーチームとヘイデンの活躍を心から祈念している。オークランドを拠点として開催するラリーニュージーランドで、素晴らしいリザルトを収められるよう、幸運を祈っている」