みなさんこんにちは、ラリープラス編集部のヨンカイです。
先日ちらっとツイッターでもお伝えした、スバルBRZの雪上試乗会に行ってまいりましたよ(※写真は新井大輝選手のデモランです)。
場所はおなじみ、群馬サイクルスポーツセンター。当日は雲ひとつない快晴に恵まれたため、日の当たるところではドライ路面が顔を出し、日陰ではザクザクとした轍が刻まれた不安定なコンディションです。こんなところでFR……ただでさえ雪道の経験なんてあまりないのに……と、おっかなびっくりのスピードでコースイン。
果たしてどうなることかと思いましたが、そんな不安はコーナーをひとつふたつクリアするごとに薄れていきました。ステアリングを切れば行きたい方向に鼻先を向けてくれますし、アンダーステアで雪壁に突っ込むこともなく、オーバーステアでリヤを擦ることもなく、普通に運転できたというのが第一印象です(繰り返しますがおっかなびっくりのスピードです)。
もちろん速度域やスタッドレスタイヤの恩恵もあるんでしょうが、轍などでタイヤのグリップを得づらいところでも、意図したとおりのラインに戻ってくれるので、安心して走れました。北海道出身のプレイドライブ誌まんも編集長によるとトラクションコントロールなどの電子制御も非常に自然だとのこと。
BRZの開発責任者を務めた井上正彦プロジェクトゼネラルマネージャーは、「新型BRZは、初代BRZで学んだFRの特性などをきちんと理解して、スバルがこれまで磨き続けてきたAWDの技術を盛り込んだ『0:100の4WD』とでもいうべきFRに仕上がっています。これまでの積み重ねもあり、新型を開発するにあたって“やりたい方向性”が明確だった点も大きいですね。アクセル、ブレーキのコントロールのしやすさ、ステアリングの応答性など、色々なレベルの方に安心して楽しんでいただける。スバルらしさを出すことができたかなと思います」とコメント。
ちなみに取材当日は、新井大輝選手もインストラクターとして現場にいたので話を聞いてみました。
「雪道は路面μが低いので、どのタイミングでステアリングを切ってもしっかり応答してくれる点は大事だと思います。新型BRZはこういう雪が融けかけた路面でも4WDに乗っているような感じでニュートラルに対応できるので、ものすごく考えられているクルマという印象ですね。アクセルを踏めば前に出ますし、とてもバランスが整っている感じです」
資料によると新型BRZのトランスミッション構成比(2/28時点)はMTが62%、ATが38%ですが、新井選手によるとATモデルもオススメだそうです。
「個人的には新型BRZはATモデルも好きなんです。FRが怖くなくなるくらいの制御の正確さと、運転する楽しさが両立できているので、個人的にはATがイチ押しですね!」
もちろん雪道である以上、慎重な運転をするべきでクルマを過信するのは禁物ですが、井上PGMや新井選手が言うように、応答性が高く安心できるという部分は乗っていても感じることができました。路面が次々に変化していくようなコンディションは日常生活でもよくあるシチュエーションですが、そうした状況下でも楽しいと感じさせてくれる点は、スバルが掲げる『安心と愉しさ』を体現するものだなあと感じた次第です。試乗会の詳しい記事については4月1日発売のプレイドライブ5月号に掲載予定ですのでお楽しみに!