運営費持ち出しで2010シーズンを戦い抜いたペター「来季はまだ未定」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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運営費持ち出しで2010シーズンを戦い抜いたペター「来季はまだ未定」

 

 ペター・ソルベルグは、今季を戦い抜くためにチームの費用に対して、自身からの持ち出しを余儀なくされたことを明らかにし、現在のところ2011年のWRCに関するプランが未定であることを認めた。

 ノルウェー出身のペターはスバルのWRC撤退後、自身のチームを立ち上げて参戦を続けてきたが、チームの戦闘力を維持するためには金銭的なバックアップを得るという大きな戦いに直面し続けていた。ペターは、スポンサー契約が実現しなかったために2010シーズン最後の1戦半分については自身からの持ち出しになったことを明らかにした。
 ペターはラリーGBでセバスチャン・ローブに続く2位となりシリーズランキング3位となったが、来季はシトロエンDS3を走らせたいとする彼には予算確保への挑戦に直面している。

 しかしながら、現状ではこれといった話し合いは進んでいないという。
「正直に言うと、来季に関してはまだ何も決まっていない」とペター。「話し合いはいくらでもできるだろうけど、何かが100%決まらない限り、何もできやしない。やる気は十分にあるんだ。走りたいし、まだまだ戦っていたい」

「今のところはどうなるか様子を見る状態だ。もし、全てを揃えることができなければ、別のスポーツを探さなければならないだろう。ラリーでは世界選手権を戦っているマニュファクチャラーはふたつしかない。きっと、自分と同じことをみんな考えているのだと思うけど、これって、かなり寂しいことだ。じゃ、何ができるか? 自分のベストを精一杯つくすだけだよね」

 資金に関して苦しんでいたものの、ペターは13戦中8回の表彰台には感動し、チームの1年間の働きを誇りに思うと言っている。
「これ以上うまくやれって言ったって、それは無理だ」とペター。

「チームは年中、全開だった。もし誰かが、いいクルマを用意して速く走れば簡単だなんて言うのならば、そんな簡単なことじゃないって言わせてもらおう。表からは見えないところにも、やることが山のようにあって、チームのみんながWRCでの表彰台に喜んでいる。2位か3位かは問題じゃない。表彰台に上がれるか、それが大事なことなんだ」

「個人的なことを言えば、この2年間、妻と息子とはそれほど一緒にいられなかった。スポンサーとのミーティングやテスト、そしてラリー本番と飛び回っていたから。でも、結婚していたことはラッキーだったのかもしれないね。そしてみんなが同じ情熱を持っていることもラッキーだよね」



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