WRC第8戦ラリーフィンランド(グラベル)の主催者が、8月4〜7日に開催されるイベントのアイテナリーを発行した。土曜日には150kmを超えるステージが設定され、イベントの山場となりそうだ。
昨シーズンは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、異例の秋開催となったラリーフィンランド。今回は、ルートの半分近くが新しくなり、ステージ走行距離の10%は、これまでのWRCフィンランドで一度も使わなかった区間を採用するという。
「ルートプランニングのチームの素晴らしさに、あらためて脱帽する」と副クラークオブザコースのカリ・ヌーティネンは語る。
「今年のWRCラリーは“ノーマル”に回帰する」
木曜日の夜は、本拠地ユバスキラの中心部に設定される人気のハルユを走行。2周のルートは変更され、装いも新たに生まれ変わる。本格的に競技が始まる金曜日は北部に向かい、おなじみのラウカア、ランカマアを2回走行。ランカマアの距離は21kmを超え、イベント最長のステージとなる。
「世界チャンピオンのユハ・カンクネンで知られるランカマアのステージも復帰させる。ランカマアは、これまでラリーファンからの要望が高かったステージなので、再びアイテナリーに加えられることはこのうえない喜びだ」とヌーティネン。
その後、ハルユのステージを1周のみ走行した後、アッサマキ、サフロイネン‐モスキと続く。
土曜日は過酷な設定で、ヤムサ周辺の有名なジェットコースターのようなステージが登場する。パイヤラ、伝説のステージであるオウニンポウヤのセクションを使うラプスラに続き、パタヨキ、新ステージのベックラが続く。この日は、この4本を2ループする。日曜日はオイッティラと、大ジャンプで有名なルーヒマキを2ループ。ルーヒマキのリピート走行はパワーステージに指定されている。
昨年はパンデミックの影響で観客を入れることができなかったため、ユバスキラにあるパビルヨンキのサービスパークをフル活用。金曜日にはサービスが4回設定される。
「パビルヨンキでは、通常どおり、来場者のみなさんに感動とエンターテインメントを提供することが可能となりそうなので、できる限り特典を増やそうと考えた」とヌーティネンは説明している。