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【追加】ERCファフェ:前日首位のニル・ソランスがリードを守り切り待望の初優勝

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ERC開幕戦ラリーセラス・デ・ファフェ・フェルグエイラス‐カブレイラ・ボティカス(ポルトガル、グラベル)は3月13日に競技最終日となるレグ2に設定された8SSの走行が行われ、前日大差をつけて首位に立っていたスペインのニル・ソランス(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)がそのまま順位を守り切り、自身初のERC優勝を飾った。

激しい雨と深い霧、ぬかるんだコースで多くのコンペティターが苦戦した土曜日から一転、日曜日の午前はドライの気候となり、ステージの厳しさは和らいだが、1分40秒以上の大差をつけてこの日を迎えたソランスにとっては、プッシュをしかけなくてはならない理由はなくなっていた。最終2本目のステージではスピンを喫する場面もあったが、冷静を保ち続けてペースをコントロール。最終的に55.7秒差をつけて、初めてのERC優勝を手にした。

「このラリーに向けて準備をする時間もなかった中、安定した走りができたので、この結果には満足」とソランスはフィニッシュで喜びを語った。
「これで、アゾレスに行けるようになるのではないかと考えている。エントリーは行われていると思うが、スタートするためには資金の支援が必要。実現できるといいけど」

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2位争いは終盤までもつれ、前日3番手のアルミンド・アラウジョ(シュコダ・ファビア・ラリー2)が、パワーステージでゲオルグ・リンナマエ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)をかわして2位に浮上。ポルトガルのヒーロー、アラウジョは、ポルトガル選手権での優勝を目指してファフェに参戦したが、その目標を土曜日に達成。しかし、その後もペースを緩めることはなかった。

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アラウジョに3.8秒差をつけられての3位に終わったリンナマエは、エストニア期待の若手。序盤は好ペースを見せていたが、土曜日の午後からセッティングが合わずにペースダウン。超スリッパリーなコンディションとなったパワーステージでは「ドライビングができる状態じゃない」と表現するほど苦戦を強いられた。

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4位にはハビエル・パルド(ファビア・ラリー2)が入り、ERCミシュラン・タレントファクトリー勢では最上位となった。ポディウム圏内までは2分近くの遅れとなったが、最終日にはインターカムとポップオフバルブのトラブルに見舞われながらもベストタイムもマークした。

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今季から創設されたERCオープンでは、22歳のマルティン・セスク(シュコダ・ファビア・ラリー2キット)がこの部門初のウイナーとなった。

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フォード・フィエスタ・ラリー3のみの争いとなったERC3は、フィニッシュ目前の土壇場で波乱が起き、前日トップのドミトリー・フェオファノフがスピン。この結果、カスパール・カサリが部門優勝を手にすることとなった。ERC4ではプジョー208で初参戦のオスカー・パロモが、前日からの首位を守りきってトップフィニッシュを飾った。

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ERC第2戦アゾレスラリー(ポルトガル、グラベル)は3月26〜27日に開催される。

ERCファフェ 最終結果
1 N.ソランス(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) 2:01:14.0
2 A.アラウジョ(シュコダ・ファビア・ラリー2) +55.7
3 G.リンナマエ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +59.5
4 J.パルド(シュコダ・ファビア・ラリー2) +2:56.2
5 A.バティストッリ(シュコダ・ファビア・ラリー2) +3:32.6
6 B.マガラエス(ヒュンダイi20 Nラリー2) +6:53.3
7 M.セスク(シュコダ・ファビア・ラリー2キット) +8:55.2
8 J.P.フォンテス(シトロエンC3ラリー2) +9:24.7

*カスパール・カサリの走行写真を追加しました。



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