昨年12月にFIAラリーディレクターを退任したイブ・マトンの後任に、アンドリュー・ウィートリーが就任した。
Mスポーツで20年勤務してきたウィートリーは、トップレベルのラリーに長くかかわってきており、2005年にはビジネス部門のマネージャーに就いている。2019年にFIAに加入した後は、WRCのカテゴリーマネージャーを務めてきた。
ラリー界がより持続可能な活動としての鍵となるWRCへのハイブリッドシステムの新規定ラリー1導入などラリー界の節目となるシーズンに、ウィートリーはディレクターという重職を担うことになる。
「ラリー界はこの12カ月間、ハイブリッドパワートレインや化石由来の燃料を使わない取り組みなど、カテゴリー全般にわたって多くの技術的変化をもたらしてきた」とウィートリー。
「これからの課題は、これを定着させラリーピラミッドの底辺を強化し、ラリー界の未来を確実に守っていくことだ」
「自動車技術の未来は急速に進化している。我々は、全関係者の利益のためにその変化に確実に対応し、各地域に重点を置いてASNと団結し、明日のスターを育てる手助けをしなければならない」
16歳でモータースポーツのキャリアをスタートさせたウィートリーは、英国で70戦以上のラリー参戦経験があり、現在も機会があれば英国の国内ラリーに参戦している。