3月13日にフィニッシュを迎えた今季ERC開幕戦ラリーセラス・デ・ファフェ・フェルグエイラス‐カブレイラ・ボティカスでは、優勝したニル・ソランスのコ・ドライバー、マルク・マルティが、表彰式でクルーにシャンパンを贈らないよう、主催者に個人的に要望を出していた。
WRCで3勝をマークしているベテランのコ・ドライバー、マルティは、ウクライナ情勢の中、犠牲になっている人々へ敬意を払い、大げさに祝福は行いたくないと配慮した。
「本当にひどい状況なので、そうすることが正しいと思った」とマルティ。
表彰式では栓を開けたシャンパンがひとりずつ手渡されたが、総合トップ3のクルーたちはボトルを合わせて互いの健闘を讃えあうだけにとどめ、シャンパンシャワーは行わなかった。今回のファフェでは、ウクライナ国旗を掲げたり、ロシアの侵略を止めるよう訴えるメッセージが描かれたマシンも見られた。
(Graham Lister)